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3年研究室配属におけるグループ化について

 学部3年生の研究室配属について,昨日のオープンラボにて,学生の活動を見ることができました.
 それまでは教員の側で,さまざまな意見交換をしながら方針を固めていきました.
 以下については2年前,すなわち今回の配属対象学生が1年生だったころから,既定でした.

  • 情報学領域*1として配属を行う.学生の第1メジャーは(情報学領域の)どれであっても,情報学領域および学部連携教員の研究室を志望できる(ただし退職予定の教員のところには配属できない).
  • 6年制*2を優遇する.
  • 配属は3年次前期に実施し,必修のセミナー科目を前期および後期に開講する.

 3年生100名以上,研究室の数は約30の配属行事です.過去には「学科ごと」「メジャーごと」に実施してきましたが,規模の違いのほか,メジャー(旧学科)ごとに配属の時期や方法などが異なっていました.すり合わせを経て,昨年度の後期に,情報学領域としての配属方法の大枠が定まりました.
 春休みあたりから,新たな動きがありました.複数の教員(研究室)でグループを作り,このグループで3年生を受け入れたいという要望です.セミナーもグループで実施し,3年後期,あるいは4年に上がったところで,指導教員を決める,というわけです.学部で1年間はメジャー所属をせずに科目を履修しながら各学生が関心などを認識し,2年次のはじめにメジャーを決定するのに,似ています.
 さて自分のところは…
 グループ化というムーブメントに影響を受けつつも,研究室の独自性を示せるようにしようと考えながら,先生方とメールをやり取りしたり,直接的な対話を行ったりしまして,「配属決定後のセミナー活動の一部について,他の2つの研究室*3と合同で実施する予定であること」と「面談および配属決定は,各研究室で別々に行うこと」を,学生向けに示しました.とくに後者は,グループでの受け入れではないことを明確にするという点で重要です.
 このやり方は自分のところだけかなと思って,週明けに学生向け情報にアクセスすると,おおむね同じ方式を採用する研究室があるのを知りました.
 合同実施について,セミナーは週2コマですので,そのうちの1コマについて,輪講をすることを検討しています.学生・教員の人数が多くなり,研究室(学生の部屋)や,小さめのゼミ室では困難です.参加学生は3年生のみか,上の学年も入れるかという問題もあります.
 合同で活動を行うにあたり,その必要性についても検討しました.2名の先生方については,他の学生もうかがい知ることができる状況がありました.自分については,学生から問い合わせがあったときに答えられるようにと,考えまして…「タコツボ(他の研究室に無関心で関係性が希薄な状態)からの脱却」を目指すこととしました.

 今回の行事を,学生・教員の両方から見て対等となるような表記は,「(誰々がどこそこに)配属(する)」であると考えています.オープンラボのあと,配属決定に先立ち期間を設けて実施する「面談」については,教員が「選抜する」という考えではなく,「配属すること」が学生・教員が互いに良いものであるかを確認する機会となります(面談によって合わないと学生が判断したら,希望を変えることができます).「受け入れる」のは研究室やグループ(実質的には教員)であるのに対し,「志望する(希望を出す)」のは学生です.

*1:https://www.wakayama-u.ac.jp/sys/8major/division/im/

*2:https://www.wakayama-u.ac.jp/sys/8major/の学部新課程紹介ビデオにも,「優先的に研究室に配属可能」と記されています.

*3:学生向けには,研究室名を明記しています.