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集中講義を振り返って〜配布資料

2月25日の続きの続きです.

  • 空欄は,頭字語に対するフルスペルを書いてもらう.

配布資料にひと工夫してみました.配布資料を「読む」だけだと,学習意欲がわかないとか,眠くなりやすいとかいう意見を考慮に入れ,穴埋めと取り入れました.なのですが,しかし試験で答えを左右するくらい重要な語句や表現を書かせるのは,試験実施の上で危なっかしいなあ*1と感じ,試験と直接関係のない穴埋めにしました.
具体的には,例えば,OSPFが最初に出るところで,直後に「(」と「)」を書いて,空間を長めにとります.それで,フルスペル,この例だと「Open Shortest Path First」を書いてもらうわけです.
「頭字語が出たら,そのフルスペルが何かを確認する」ことは,研究をしたり,会社に入って仕事をしたりする中で必要な,ちょっとした心がけかなと思います.
PowerPointで資料を作る際,以下のようにしました.

  • 凝ったデザインテンプレートは使えません.白地に,黒の文字で書きます.
  • まず普通に「OSPF (Open Shortest Path First)」と書きます*2
  • フルスペルが隠れるように,四角形を乗せます.四角形は,塗りつぶしを白で透過性2%,線なしにします.
  • 四角形にはアニメーションを追加しておきます.アクションは「クリア」で,タイミングは「直前の動作の後」を選びます.これで,画面で見せるときには,この四角形が出ない状態になります.
  • 印刷時には,「配布資料」の「カラー」を選びます.透過性2%なので,かすかに文字があるかのように出てきます*3が,資料用にコピーすれば,なくなります.

それにしても,授業の中で,このフルスペルが出たスライドで,学生が動き出すのには,はじめ戸惑いを覚えました.慣れてくると,テンションをあげて話している僕自身にとって,これは小休止の時間なんだと思うようになりました.
試験中に質問を受け,フルスペルを書く必要はないとアナウンスしました.これは試験問題での指示忘れです.また,「この試験では」という条件付きです.レポートや論文では,書き方は何パターンかありますがともあれ,頭字語を最初に使用するとき,そのフルスペルも書いておいて,2回目以降は頭字語のみを書くのが原則です.

*1:強調するなど,どんなに話し方を工夫しても,誤って伝わる可能性があるので.

*2:実際には,「OSPF ( Open Shortest Path First )」のように,開きカッコの直後と閉じカッコの直前に,空白文字を入れています.

*3:この資料作成方法でうまくいくかどうかは,プリンタにも依存するということです.