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DBゼミの勘所: 前書き

研究室内で毎年,3年後期の学生を対象として,データベース設計構築演習(以下,「DBゼミ」と呼びます)を実施しています.
データベース設計自体は,2年後期の講義や,3年前期の演習といった授業の中で行われています.とはいえ我々の研究グループはデータベースの利用が不可欠であり,設計・構築がスムーズにできないと,卒業研究でシステム完成もおぼつきません.そこで,「グループで設計・構築する」「PowerPointを使って発表し,議論する」という方式で,より高いスキルの定着を目指し,指導しています.
各グループともこれまで4回の発表を終え,あとは最終的に動くシステムの「お披露目」のみです.なのですが,今年度は,その発表内容に,教員から不満の声が出ることが,これまでよりも多いように感じました.
私は発表を聞き,自分なりに問うべき点を押さえるという形で指導をしていますが,毎年度,課題を選定し,また,ゼミ発表の前後で学生室で応対している先生方には,頭の下がる思いです.
と,前置きが長くなりましたが,これまで学生発表に立ち会ってきた経験を通じて,このゼミで何をすればいいかをまとめていくことにしました.残念ながらその多くは,今の3年生には使えません.当日記を読んでいる3年生がいれば,即効性のあるアドバイスというよりは,今後の研究活動で,どのように思考し,設計・実装すればいいかの指針にしてくれれば幸いです.
「DBゼミの勘所」としては今後,

  1. 構想 (隠された課題に気づく) (読む)
  2. 概念設計 (図を描いたら終わり,ではない) (読む)
  3. 発表と質疑 (おのおの作って衝き合わせよう)(読む)
  4. 実装 (名前重要,図示重要)

に分けて書いていく予定です.