先月の1年生向けオープンラボで,アンケートがとられていて,昨日,その集計結果をメールで受け取りました.
いくつか設問のあるうち,研究室のデモについて,改善してほしいという具体的な意見に,当研究室の名前があり,「デモが入門セミナーのと相当重複している」といった趣旨のものがありました.
さっそく手持ちのファイルを調査…1年生に見せたのは,次の3つです.
- 4月28日の入門セミナー講義スライド
- オープンラボでのスライド
- 研究紹介ポスター
それぞれに注釈がつきまして,まず4月28日の講義スライドというのは,その授業のときにスライドで短時間に見せたスクリーンショットで,PDFとして授業後に参照可能な資料からは省いています.
オープンラボでのスライドは,研究室の学生(大学院生)が話しやすくなるよう,調整してもらいました.研究成果や研究のスタンスなどのコンテンツは,何もない状態から作るのも手間なので,昨年私が作ったものを渡しています.
研究紹介ポスターは,研究紹介ポスターづくり(1) - わさっきで書いたものです.
見比べると,
- 1と2で共通:Scroll Viewerという,研究室で開発している仏典閲覧ソフトウェアののスクリーンショットがあります.見ている箇所は別々で,そもそも異なるバージョンのScroll Viewerです.
- 2と3で共通:ともに経典画像がありますが,別々の箇所です.
- 3と1で共通:検索画面が同一です.
方向性も違っていて,1では,2枚しかない研究紹介の1枚で,スクリーンショット2つのみでした*1.2は,研究テーマ2件と,研究の進め方について.3は,仏典情報処理という枠の中に,スクリーンショット2つ,そして適宜説明を加えています.
これを「重複」ととられたのは,残念です.古文書,あるいは漢字の並びとして,同一視されてしまったのでしょうか.
去年,今年と,1年生向けオープンラボでは,「当研究室で何をしているか」を知ってもらおうという意図で準備をし,また研究室の学生にも準備をしてもらったのですが,もっと技術的なことを含めて「どんなやり方で,何を使って研究を進めているか」をアピールすべきだったのかもしれません.
関連(上でリンクしたのを除く):
- ニュースレター『いとくら』:2007年1月発行の第2号に,Scroll Viewerの解説記事を載せていただきました.
- 1年生向けオープンラボ - わさっき
- 報告書でひと工夫 - わさっき