わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

(陶芸と)柔道とプログラミング 〜 我流

まずはトリガ話を.11〜12日に福井県に出かけていました.越前陶芸村というところで,粘土1kgを使って,陶芸教室にて手びねりで陶器を作りました.1kgはなかなか大きく,2つに割って,妻は茶器を,私は湯呑茶碗にしました.
手回しのろくろを使って,円柱形にしようとしても,思うようにいきません.そんなとき,部屋の指導員さんが,道具をひとつふたつ使って,きれいな形にしてくださいました.
妻は,家の近所の陶芸教室でいろいろ作っていまして,あなたも,と,旅行前に予約を入れていたのでした.福井の陶芸では,初めてなら,作り方と部屋の使い方*1のビデオを観てから始めるのですが,飛ばしました形を整えているときに,次のお客さんグループが来て,ビデオを目にすることができました.やり方は,妻から教わったものと相当違っていました.
ということで本日のタイトルにつながるのですが,我流だったのです.それでも指導員さんからアドバイスをいただけてことに,驚きました.そういえば昔書いたことがあるなあ…見つけました.

  • 初学者は,なんかうまくいかないとか,こんなやりかたで完成できるのだろうかと,苦悩して時間を費やします(時間の浪費ということもあれば,意味のある悩みのこともあります).指導者は後ろから見て,的確にアドバイスします.
[情報教育][妄想] プログラミングとデッサン - わさっき

この出来事をさかのぼること…2〜3日前です.まずは9日に参加した,高校の柔道部のOBが集まって飲み会.高校の柔道部で,指導状況がどうだったかは覚えていませんが,ともあれ,部員の柔道スタイルが「我流」にならないよう,卒業生として胸を貸すなり,それができない人も高校の活動を見に行ってアドバイスしてほしいという提案を,最年長のOBの方がおっしゃっていました.
さらにその前日,大学教員による飲み会にも出席しました.途中,プログラミングの話になり,CだのFORTLANFORTRANだのといった言語の話が出た次に,お向かいだったか斜向かいだったかの先生が,「昔はプログラミングの授業なんてなくて,我流で覚えたもんだよなあ」とこぼしていました.
柔道に限らず,スポーツを学び始めるには,指導者が必要で,プログラミングは指導者がなくてもいい?
プログラミングの能力については,書物が,今ならGoogleが,良き指導者になり得る?
ともあれ,また10月から私は,1年生数十人に対して,Cプログラミングの基礎を教えて身につけさせる「指導者」の役割を演じることになります.間違いを教えないようにし,いい答案*2を見つけて励ましていきたいと思います.
そういえば自分の授業の組み立て方,授業の進め方というのも,我流です.指導者からアドバイスというよりは,同僚のいいやり方を聞き,科目を引き継いだのなら過去問に目を通して授業内容を想像し,大学教育に関する本をいくつか読み,そして,学生に知られないところでミスに気づいて改善しているというところです.

*1:後片付けも,利用者がすることになっています.

*2:プログラミングに関する座学で,学生に直接,コードを書かせる科目ではないのです.