「あっついなあ」
「そやね」
「クーラー,入れへんのか?」
「入れてくれてええで」
「…しかしうちの子も,暑そうやなあ」
「汗かきやからね」
「まあなあ.んでこの子,前髪が汗のせいで,くるくるっと丸まっとんねんな」
「髪質は,あなたに似たね」
「あとな,この子な,耳よお掻くやろ.俺もそうやが」
「せやでもお,血ぃ出るくらい,掻くねんから.ほら今も掻いた!」
「…ということで,この子の首から上は,パパ似と思えばええんか?」
「違うで! 絶対違うで!! ママに似てるところも,いっぱいあるねんから!!」