「構造体を定義してプログラムを書ける」だとか「x++;という式について,xが算術型とポインタ型の場合で違いを説明できる」だとかいった文を多数並べて,各学習者が,どこの技能を習得できていないかを確認したり,教員が,学習者の習得状況の傾向を把握したりするというのは,広くなされています.
学科内でも自己チェック表が活用されてきました.より使いやすいチェック表が求められているのですが,それを作る前に*1,チェック表の作り方を,分類してみることにしました.
- 誰を対象とするか?
- ある時点(例えば,1年後期終了時)でのみ調査するのか?
- 同一学生に対して,定期的に調査するのか?
- 何をチェックするのか?
- 学習内容の定着か?
- プログラムを書くための基礎能力か?
- 提供する例題プログラムの妥当性か?*2
- 言語を特定するか?
- C言語に限定するか?
- プログラミング技術(スタック,キューなど)も問うか?
- どんな回答方法か?
- Yes/No か?
- 活用できる/理解している/理解していない/知らない から選ぶか?
- 答えを書かせるか?(例:3次元平面の点を格納する構造体を定義できる.)*3
- 設問に番号を振るか?
- 一つの通し番号にするか?
- セクション分けするか? どのように分類するか?
- 番号を振らないか?
- 一つのチェック項目に複数の問いを許すか?
- 一つのチェックに一つの問いだと,項目数が過大になりがち
- 一つのチェックに複数の問いだと,回答に迷うことも
- 設問数はいくつか?
- 多すぎると,答えるのが疲れる
- 少なすぎると,技能の見極めができない
- 設問をどのように配列するか?
- 授業内容の順か? どの科目に基づくか?
- 基礎(あるいは個別技法)から応用(技法の組み合わせ)へとするか? 直列化できるのか?
- 回答をどうするか?
- 回答者(学生)に提出してもらって,出題者サイドで統計処理するか?
- 学生が自己チェックとして使うのみとするか?