- 作者: マーシャ・クラッカワー
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 新書
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英語を,そしてコミュニケーションを「学ぶ」ことの意義が,次の文に凝縮されています.
日本語が余り上手でない外国人の方から,打ち合わせで「そのアイデア,チョーイケてる」と言われたら,つい吹き出してしまうのではないでしょうか?
(p.85)
この本を読み終え,英語コミュニケーションの心得を,自分なりに表現すると,こうでしょうか.
- ネイティブが使うから自分も使う,というのはよくない.場にあった言葉遣いを.
- 長くなれば丁寧な言い方になる.何種類かの同じ意味の中から,状況に応じて一つを選ぶ.
- HowよりWhat.言うことを組み立てる前に,言うべきこと(自分の意見)を持つ.
- 日常たくさんの英語をインプットし,アウトプットする.
本文よりつまみぐい.
映画やテレビドラマなどでよく耳にする有名なスラングには,いわゆる「4文字言葉」があります.f__kやs__t,damn,hellなど,非常に下品で汚い言葉で,その多くが4文字であることからfour-letter word(4文字言葉)と呼ばれます.たいていの場合,相手をののしったり,罵倒したりするときに使われる言葉です.
(p.65)
「4文字言葉」の概念は,大学1年の英語の授業で知りました.そういえば今年,研究室内の前期ゼミで学生がシステムを作ったとき,システム名が4文字の英単語だったので,下品な4文字言葉になっていないか,チェックするよう指示したことがありました.
2箇所の「__」は原文ママです.要は伏せ字なのですが,後者に何が入るか,10秒ほど悩んでしまいました.
つまり,その人は,またとないインタビューの機会が得られた大物ゲストの前で「うん,うん」という返事をずっと繰り返していたのです.きっと,アメリカ人が普段の会話でyeahをよく使うのを聞いて,何の疑いもなく,そのままマネしていたのでしょう.しかし,yeahは,実際は,自分のよく知っている親しい相手に使う言い方で,ビジネスの場で大事なゲストを前に発するような言葉ではありません.
(p.6)
p.72にも,『(2)「はい」と同じようには使えないyeah』として,解説されています.