- 作者: 山田ズーニー
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 文庫
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コミュニケーションにおける7つの要件を順に示し,好例・悪例とともに,わかりやすく解説しています.7つの要件だけよりも,それを引き出す7つの問いもあるほうが,使いやすそうです.
- メディア力:相手から見た自分の信頼性はどうか?
- 意見:自分がいちばん言いたいことは何か?
- 論拠:意見の根拠は何か?
- 目指す結果:だれがどうなることを目指すのか?
- 論点:いま,どんな問いに基づいて話しているのか?
- 相手にとっての意味:つきはなして相手から見たら,この話は何か?
- 根本思想:自分の根っこにある想いは何か?
(p.40.上記の「:」は原文では読点)
「相手にとっての意味」の注意点として,また自分が周囲と会話する際に忘れないようにしたい点を引用:
「アドバイス」になると,ついつい相手より目線が高くなってしまいます.たとえば,高校生が朝礼の校長先生の話を聞いて,「校長先生も,近ごろ教育のことがわかってこられたなと感心しました」と言うとヘンですよね.「そこで校長先生,あの話の構成はイマイチでしたね……」これもますますおかしい.問題は,褒める褒めないではないのです.目線が高いことが問題なのです.一段高いところから見下ろされることで褒められても,相手は傷つきます.
(pp.75-76)
*1:p.7には『超薄型の本書はたった30分で読めて』とあります.