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大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

話すチカラをつくる本

話すチカラをつくる本 (知的生きかた文庫)

話すチカラをつくる本 (知的生きかた文庫)

ある日の帰りのバスで,20分程度で読み通しました*1
コミュニケーションにおける7つの要件を順に示し,好例・悪例とともに,わかりやすく解説しています.7つの要件だけよりも,それを引き出す7つの問いもあるほうが,使いやすそうです.

  1. メディア力:相手から見た自分の信頼性はどうか?
  2. 意見:自分がいちばん言いたいことは何か?
  3. 論拠:意見の根拠は何か?
  4. 目指す結果:だれがどうなることを目指すのか?
  5. 論点:いま,どんな問いに基づいて話しているのか?
  6. 相手にとっての意味:つきはなして相手から見たら,この話は何か?
  7. 根本思想:自分の根っこにある想いは何か?

(p.40.上記の「:」は原文では読点)

「相手にとっての意味」の注意点として,また自分が周囲と会話する際に忘れないようにしたい点を引用:

「アドバイス」になると,ついつい相手より目線が高くなってしまいます.たとえば,高校生が朝礼の校長先生の話を聞いて,「校長先生も,近ごろ教育のことがわかってこられたなと感心しました」と言うとヘンですよね.「そこで校長先生,あの話の構成はイマイチでしたね……」これもますますおかしい.問題は,褒める褒めないではないのです.目線が高いことが問題なのです.一段高いところから見下ろされることで褒められても,相手は傷つきます.
(pp.75-76)

*1:p.7には『超薄型の本書はたった30分で読めて』とあります.