「現状肯定」とは
私は早々とその路線---小学校の算数教育への貢献---から撤退し,「現状の理解と肯定」「問題解決」「娘と,学科の学生に理解してもらうための情報整備」を主な方針として(略)
ブログ開設 - わさっき
その2
「あとさあ,式に3×5=15と書いたのに,先生がバツをつけるってのも,肯定するの?」
「嫌な質問だなあ.ま,そんなケースも,考えてるよ」
「どういうこと?」
「もしそんなんでバツになったのなら,答案をもらったときに,先生に『どうして』って聞かないとね.それでマルバツのつけ間違いに先生が気づいて,訂正してくれれば,めでたしと」
「突っぱねる先生,いない?」
「いるかもね」
「どうすんの?」
「とりあえず引き下がるかな.家に持って帰って,親にも言って,あとで取り出せるようにしまっておきますか.該当箇所に付箋でもつけて」
「で?」
「その後,絶対正しいのに,バツにされたというのを3つか4つか5つくらいもらったら,親から校長先生に電話.『学校に通う児童の保護者なのですが,教育方針について相談いたしたくて』と」
「んでその答案を見せるの?」
「そう.特別なケースには,それくらい特別な準備をして臨まないとね」
その1の派生
「5×3=15も,3×5=15も,どっちだっていいじゃないか」
「でも先生のほうは,5×3=15をバツ,3×5=15をマルにするわけで」
補足:「先生」と,単数形で書いていますが,実のところそのようにマルバツをつける先生単体を糾弾しても,糾弾する側の自己満足にしかなりません.算数教育の専門家集団に対して,説得力のある理由と,対案となる学習方法を提示し,検討や実践を経て,変えていく必要があります.コストに見合う結果が得られるかは分かりませんが.
*1:授業を受けたのなら全員が正解して欲しいと期待しつつも,授業中や試験問題で,少々紛らわしい形で出題すると,誤答がそれなりに出てくるのは,当然のこととして想定すべきなのです.