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VMware Player 3.0でUbuntu 9.10を試す

学科の学生が,自宅のWindows環境で,手軽にCのプログラミングができるよう,VMware Player 3.0とUbuntu 9.10日本語版(以下これらを「VMware Player」「Ubuntu」と略記することがあります)をインストールして,利用するための手順をまとめてみました.

とっかかりとダウンロード

ニュースリリース

ダウンロード方法:

  • freeより「VMware Player 3.0」のすぐ下の「ダウンロード」のボタンを押します.要認証,要アンケート回答,要メール受信です.VMware-player-3.0.0-203739.exeというファイルをダウンロードしました.
  • http://www.ubuntulinux.jp/News/ubuntu910-desktop-ja-remix.要BitTorrentクライアントとなっています.私はBitCometで,数分で受信完了しました.学科学生で関心のある人には,このISOファイルをUSBメモリに入れて貸し出しますので,ご連絡ください.

VMware Playerのインストール

まずはVMware Playerのインストールですが,exeファイルをダブルクリックして,指示に従って進めましょう.一度,再起動が必要です.完了すれば,こんなアイコンができます.

ダブルクリックして,使用許諾契約の条項に同意します.

Ubuntuのインストール(縮小版スクリーンショット付き)

VMware Playerのバージョンが3に上がって,大きな特徴の一つといえば,単体で仮想PCを作成できるようになったことです.上のとおり,契約条項に同意すると,こんな画面になります.

左に「vine5」「vine42」「ubuntu810」とあるのは,個人的に過去のVMware Playerで動かしていた仮想マシン名ですので,無視してください.
「新規仮想マシンの作成(N)」をクリックすると,一つウィンドウが出ます.

ここでは,「インストーラ ディスク イメージ ファイル(M)(iso)」を選択してから,「参照(R)」のボタンで,ダウンロードしたisoファイルの所在を指定します.

そして「次へ(N)」ボタンを押します.

Ubuntuのインストール時に登録され,ログイン時その他で使用する,ユーザ名やパスワードを,まだUbuntuのインストール画面ではないのですが,ここで入力します.「確認(C)」の右は,パスワードを打ちます.パスワードが1回だけだと,それを間違って打っていて,インストール完了後,本来打ち込みたかったパスワードを打ち込んでも,認証できないことになります.「パスワード」とその「確認」の2回打ち込めば,本来打ち込みたかったパスワードではないものを登録してしまう確率を,小さくすることができます.
「パスワード」と「確認」の内容が一致していないと,「次へ(N)」のボタンを押せません.また,パスワードが8文字以下のときに「次へ(N)」のボタンを押すと,「The password must be at least 8 characters in length。」と出て,パスワード打ち直しとなります.
次は,仮想マシン名とファイル格納場所です.

初めてインストールするなら,変えずに「次へ(N)」を押すのでいいでしょう.
それから,ディスク容量の指定です.

ここも変更せず「次へ(N)」でかまいません.ちなみに「最大サイズ」であり,最初からこの容量を取っておくというものではありません.Ubuntuインストール完了直後は,4GB弱でした.
そうして,インストール前の確認画面です.


「ハードウェアをカスタマイズ(C)」のボタンを押せば,仮想マシンに割り当てるメモリサイズなどを設定できます.そういう必要がなければ,「完了」ボタンを押します.
Ubuntuのインストール中です.少々かかります.

真ん中の白いのが,Ubuntuのシンボルマークです.濃淡が周期的に変わりますので,フリーズしていないことが分かります.ときどき,プログレスバーのパーセンテージが100%を超えるのには,びっくりです.
ほどなく,明るい色調の,システムインストール画面になります.下部のメッセージと画像はちょくちょく変わります.パーセンテージではなく,経過時間によるもののような気がします.

Ubuntu Oneというのは初めて知りました.今度試してみましょう.Dropboxのように一部を共有できれば,学生と,授業のソースコードを共有するのに便利そうですね.
そうこうしてインストール完了.自動で再起動します.ですがまだ,ログイン画面とはなりません.

殺伐とした画面ですが,これはテキストモードです.VMware Toolsというのをインストールします.VMware Toolsは,仮想マシン環境とホスト環境とで,特別なキー入力をせずにマウスの移動ができるようになるほか,VMware Playerによる仮想マシンへのアクセスを,より使いやすくしてくれます.
VMware Toolsのインストール方法ですが,上の画面で,ユーザ名とパスワードを入力し,しばらく待ちます.ターミナルのプロンプトのような状態になりますが,そこでも待ちます.また再起動して,待望の,ログイン画面です.

ユーザ名を選択します.下段も要チェックです.左下の言語は「日本語(日本)」でいいのですが,その右,キーボードが日本のものになっていないと,何かと不都合なので,ポップアップで「日本」に変えておきましょう.もちろん,正しいパスワードを打ち込まないと,ログインは成功しません.

そして初期画面へ.簡素なものです.左上の「アプリケーション」をクリックして,どんなソフトウェアが入っているか,見てみるのもいいでしょう.

Firefoxを起動して,「最大値の求め方」で検索し,当雑記の過去のエントリを出してみました.ちなみにGoogleでは4位にヒットします.

タイムゾーン変更

ところで,画面右上に出ている日時が,正しくありません.よく見ると,分秒は特に悪くなさそうですが,日(と曜日)が昨日になっていて,時が狂っています.(事情により,以下,スクリーンショットを作っていないことを,お許しください.)上段メニューの「アプリケーション>アクセサリ>端末」でターミナルを起動して,dateを実行すると,タイムゾーンが「PST」となっていました.ということでこれは,タイムゾーンが合っていないのですね.
上段のメニューで「システム>システム管理>時刻と日付の設定」を選択します.ウィンドウが一つ出るので,下方の鍵マークをクリックします.管理者として実行する権限があることを確認するため,自分のパスワードを入力します.
タイムゾーンを「America/Los_Angeles」から「Asia/Tokyo」に変更します.
設定を「手動」から「インターネット上のサーバと同期させる」に変更すると,一つソフトウェア(おそらくntp)をインストールすることになります.時刻サーバは,日本のものを…「ntp.jst.mfeed.ad.jp (Japan)」だけのようです.これをチェックします.
ということをすれば,正しい日時になりました.