わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

時速何ワード?

英語の論文を,機械翻訳にかけてから修正するのではなく,日本語原稿をもとに作成していくとき,どのくらいの分量をどのくらいの時間で書けるか,知っておくと,時間の見積りができます.
そんなことに気づいたのは,今月上旬,必死に英語にしているときでした.
その原稿はここに出せませんので,今朝,自分の日記から題材を探してみました…

私も,自分で研究室を運営するようになってからの研究室配属については,開示してきました.面接は個別に行い,学生ごとに,その時点での能力と関心,私との適性を意識し,自分の研究室でどれくらい技能を伸ばしてくれそうかを見積もります

面接心得〜配属活動を通じてメッセージを伝える - わさっき

これをざっと英訳してみました.

I disclosed how to pick out the students who were put to my laboratory, since running it by myself.
The interviews with the students who would like to join us were conducted separately.
During the interview, I tried to understand his or her aptitude and interest together with the chemistry between the hopeful and me.
In addition, I estimated how much skill he or she would improve after joining my laboratory and learning a lot there.

ネイティブな人が読んだら,赤入れをたくさんしたくなるかもしれません.論文向けと一般向けの表現が混在しているのも,承知しています*1.それとこれまで,女子学生が「私の」研究室を希望したことはないのですが,論文を書くときの習慣を優先し,「his or her」「he or she」としました.
作成時間と,辞書(英辞郎 + Personal Dictionary)を引いた回数を記録していました.それぞれ次のとおりです.

  • 時間:37分30秒
  • 辞書参照回数(和英):14回
  • 辞書参照回数(英和):14回

ただ,今回は迷ったところがあります.「研究室配属については」のところです.直感はhowを使用することでして,how to decide the studentsと書いたものの,decideの目的語こそhowから始めるべきではないかと思ったのでした.I disclosed the decision processに書き直したものの,いかにも日本人の英語だ…ということで,「配属する」を「選出する」に置き換え,辞書で,pick outを見つけました.この迷いがなければ,30分に収まっていたでしょう.
時間は,順に英文化しただけではなく,各文と全体の見直し*2,スペルチェックを含めたものです.
これだけ書いて,76ワード.単純計算で,時速121.6ワード.ちょっと不本意な成績でした.
「絶好調」なときの時速ワード数の半分を平均値として,論文を書くのに要する時間を見積り,英文を綴っていくのはいかがでしょうか*3

*1:論文では,try toとしたくても常にattempt toと書いています.together withは論文でよく使っていますが,as well asのほうがポピュラーでしょうね.

*2:2番目の文はI had interviews...としていましたが,全部の文の主語がIなのに気づいて,書き換えました.

*3:結論に対する脚注ほど野暮なことはないのですが,書いておきますと,経験上,もっとも集中できるのは,帰宅する直前の1時間です.だからといってそんな時間に,ワード数はともかくとして,辞書を引いた回数をカウントするわけにはいきませんけどね.