わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

2009年9月〜11月

きりぬき

その都度立ち止まり,目標・目的と照らし合わせて,複数ある道すなわち解決策の中で,どれが最善かを自分なりに考えてから,一つに決定する,そういうことを繰り返して,ミーティングの際に取りまとめて報告する……そんな自律した活動を行える学生が,私が育て上げたい学生像です.
もしその報告の結果が,私のもともとの意図に反していても,プロセスと結論が妥当なら,よしそれを具体化していこうとなります.うまくいかないときは,なぜ俺の言うとおりにしなかった,ではありません.中身をよく見て,共同で,可能ならば他の学生にも手伝ってもらって,思考過程のデバッグをします.

自分の意に沿う学生を育てたい
  • 新規性に関するコントラストとは,
    • 「従来は,(技術的,学術的な観点で)何は行えるけれども何ができなかったか」を明確にしてから,
    • 「自分の研究ではそれができるようになる(なった)」のを示すことです.
  • 有用性に関するコントラストとは,
    • 「従来は,(人間を中心とした活動において)何ができなくて不便を強いられていたか」を指摘してから,
    • 「自分の研究ではそれができるようになり,そのおかげで活動が効果的または効率的になる(なった)」のを示すことです.
ゼミ発表心得・2009年度後期の一発目

何を公開するのかというと,次の二つです.「研究成果」と「活発に研究していること」です.
研究成果は,さらに二つ分かれます.経年的な,論文その他の業績情報と,主要な成果あるいは研究テーマに関する解説です.論文については,参考文献として記載できる形にしておけば,「過去の学会発表で,別刷り・コピーはあるんだけど,学会名や発行年が書かれていない」というのを新たな原稿の参考文献に入れるのも,楽々です.このように,研究業績を取りまとめておけば,研究室の中の人にも役立つというわけです.
(略)
「活発に研究していること」は,ゼミや行楽・飲み会の風景の写真に,年月日と,ちょっとした説明文を書けばいいでしょう.これは,将来この研究室に入ってもらう人,それと,卒業/修了したけど研究室はどうなっているのかなと(研究室訪問をする余裕はないけれど)知りたい人のための情報です.大型機器がやってきたなら,写真撮影のチャンスです.

研究室広報係のすすめ

補足

日記の3か月ごとのMyBestは,9月〜11月の分なら1月にリリースするのが通常ですが,新年は新年でネタを考えているので,本日リリースすることにしました.
月ごとに,秀逸なエントリを自選して★をつけていますが,今回はいずれも研究室関連にしました.10月からの後期授業では,ゼミ発表をたくさん聴きました(事前指導も行いました).9月は,3年生の研究室配属イベントがあり,関連する話をいくつか書きました.
11月に,はてブ数が当日記史上最高となったエントリがありましたが,周囲の評価と自分の好みは別ということで,外しました.いつものように,親馬鹿やMyBestのカテゴリのものも,対象外としています.