4日と5日に科学者・技術者のための英語論文の書き方―国際的に通用する論文を書く秘訣を読み、気になったところや今後の論文指導で使えそうなところを抜書きしてTwitterに投げていた。
勤務時間中の自己研鑽のための読書は避けるべき? - 発声練習
next49さんのつぶやきは,よく読ませてもらっています.影響を受けてつぶやくこともあります.http://twitter.com/takehikom/status/10048915644なんてのは,その最たるものです.
ただ,Tweet群を読み直してみますと,次の2点が気になります.
- 引用の域を超えていないか?
- ボスや,信頼のできる同僚の方は,一連のつぶやきをどう見られているのか?
next49さんなりにお考え(覚悟,というほうがいいのでしょうか)があっての行動と思われますが,上の記事ではご開陳されていませんので,「気になるなあ」と思った次第です.
ともあれ私自身が,ブログやはてブ,Twitterでの自分の情報発信について,どう考えているかを書いてみますと:
- 著作権法で認められている引用の域を超えていないか,具体的には抜き書き型の引用をする必要性*1と,主従関係について,かなり神経を使っています.学生時代によく読み書きした,NetNews (fj)の影響です.
- 書かれている内容の紹介だけでなく,それを知った自分の感情も合わせて書くようにしています.
- ブログは,出勤前に,自宅のパソコンで書くのが習慣となりました.勤務時間中うんぬんという指摘はされたことがありません.
- ただ,「そんなん書いているなら,研究をしろ」と,ボスや,学科長,学部長から言われないかと,ひやひやしている面もあるのは本当です.
- ボスには,ブログほかの自分の書き込みについて,それをしていると名言したことはありませんが,不容易に上げたエントリ(とURL)がコピーされ,ボスにメールされた*2ことがあります.あのときもひやひやものでしたが,公開していることにもその内容にも,特にご意見はもらいませんでした.
- 同僚には,何らかの意見などへの答えの一部に,「自分がかつて書いたこと」として,メールでURLを知らせることがあります.残念ながらこれも,ほとんどレスポンスなしですね.
- 研究室の学生には,ときどき,URLを送って読ませることがあります.
おまけ3つ.
- 「fj」で,はてブしたことあるなあ,探そう…あった:http://b.hatena.ne.jp/takehikom/20080216#bookmark-7518677.
- 「そんなん書いているなら,研究をしろ」と言われたことはないものの,ブログを通じて,(誰も手をつけてなさそうな)問題を見つける能力,タイムリーに情報発信をする能力は向上しました.また,空き時間にノウハウを整理することで,あとで再び同じ作業をする手間も減ったと考えています.業績については,自分と同じ分野・年代の人から見ればさっぱりなのは認めるとして,はてなで日記を書く前はさんざんだったものの,書くようになってから,査読付きの論文に通るようになりました.
- 詳しいことは書けませんが,ブログをつけていたことによって,アカデミックの場から離れることを余儀なくされた方を知っています.私自身はそのブログを見たわけではないのですが,原因は勤務時間中うんぬんではなく,その書かれていた内容だったらしいです.