「うちの子よ…おもちゃやで〜」
「あ〜」
「お,いつものように引っ張りおるなあ.ちょっとこらえて…よしっと」
ぱちん! …
「あ〜〜ん,あ〜〜ん」
「あなたそれはあかんでしょ」
「痛かったか」
「ゴムひもが,この子の指に当たってたんやで! 大人ならまだしも,この子にはあかんよ」
「すまんの」
「は〜いはい,『いたいのいたいの,とんでけ』しちゃるからね〜.あなた,責任感じてや」
「うーんせやけど,今この子に近づいても,無駄なんは分かってるし,何すりゃええかの」
「もうええよ! …いたいのいたいの,とんでけ〜〜!」
「うお! 痛いのが飛んできた!」
「もう一回いくで! …いたいのいたいの,とんでけ〜〜!」
「ぐはぁ!!」
「もう一回! …いたいのいたいの,とんでいけ〜〜!!」
「うわぁ! 痛い痛い痛い.パパが悪かった,ごめんよ…」
「はあ.この子も落ち着いたわ」
「そらよかった」
「あなた,協力してくれてありがとうね」
「こういう責任の取り方なら」