わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

出席回数

その一方で,途中から来なくなる(試験だけ来て受かって1単位を取る)学生というのはまずいですねとなりまして,出席要件を設けました.具体的には「4回以上欠席したら,放棄とみなす」です.出席点ではありません.
さて,出席を記録する方法を考えておかないと….

シラバス変更(1) - わさっき

先週までで12回実施し,残り2回です(それと,試験).
今のうちに学生ごとの出席回数を集計して,ダメな学生にはダメだよと言い,きわどい学生には,残り欠席しないようにねと言うことにしたいと考えました.
集計のための情報は,DBサーバに残しています.テーブル構成(というかDB設計)は単純なので,SQL文で複雑なことをして*1,長大なクエリで,学生ごとの出席回数を,得ることができました.
次に,分類です.Excelに乗せて,回数に応じて,条件付き書式で色分けしましょう.….こんな感じかな.

背景色 文字色 出席回数 学生への指示
薄い青 濃い青 11回以上 集計ミスや不正な登録がない限り,期末試験の受験資格を獲得しています.残り授業も気を抜かずに頑張りましょう.
薄い黄 濃い黄 10〜9回 残り2回,欠席が続くと,期末試験の受験資格を失います.残り授業にはきちんと出席しましょう.
薄い赤 濃い赤 7〜8回 合格のために,残り2回は出席が必須です.それでも足りないので,いつ出席・欠席したか,見直してみますか.
濃い灰 6回以下 これは…今から努力しても,単位をあげられません.

14回の授業のうち,4回以上欠席で放棄ということは,3回以下の欠席(11回以上の出席)でOKとなります.出席回数の要件だけでいうと,12回までで10回の出席者は,残り2回の授業のうち少なくとも一方に,12回までで9回の出席者は,残り2回の授業のうち両方に,出席すれば大丈夫となります.まあ授業で何を学ぶのかも大事なのですが.
残り2回の現時点で7〜8回の人は,どう頑張っても11回にたどり着けないから,現時点で不可*2を宣告すべきかというと,そうではありません.今回の集計では,どちらかというと回数を過小評価するように,SQL文を設定しています.実際,事前に葬儀のため出席できないと申し出た学生には,授業終了後に課題のファイルを送り,事後でいいから登録しておくようにと指示したものの,これが集計結果に入っていません.その他にも事情がありまして,結局のところ,7〜8回の人は,まだまだ切り捨てではなく,見直しの対象なのです.
4つに分類・色分けして,その中で問題ない受講者*3もいれば,もうダメだという受講者もいて,責任をもってトリートメントしないといけないグループがあって…というと何とも,トリアージですね.緊急性はともかくとして,人的・物的資源に限定を置く必然性がありません.分類のための条件は,出席回数ということでまあ客観的ですが,出席回数を求める方法において恣意性が入っているのも,じゅうぶん認識しています.
医療に関して素人の私は,トリアージされる側だとばっかり思っていました.なるべく災害には巻き込まれないようにつとめていますが,娘を病院に連れて行くときには,院内トリアージがあり得ますし,さらに今後,院内トリアージは小児救急だけでなくより広い範囲に適用される可能性が高いわけです.今回,トリアージの真似事をしたのですが,頻繁な見直しをすることで,(カジュアル)トリアージをされる側だけでなくする側にも安心感をもたらせるんだなと,結果が確定しておらず,そもそも学生指導がこれからだという今の段階から,強く感じています.

*1:timestamp型の値をYYYYMMDD形式にするのに,extract関数を年・月・日のそれぞれで適用して,掛け算足し算して整数値を求めました.PostgreSQLなのですが,extractはOracleでも使えるのですね.今調べてみると,YYYYMMDD形式にするにはto_charを使えばいいのか….

*2:成績表の記載としては,不可と放棄は違うものなのですが.

*3:あ,もちろんこの青色グループが一番多いですよ.