大学院のゼミの前期全日程が終了しました.学生のみなさんはごくろうさま.ご指導の学生が発表でないときでもお越しいただき,また的確なご質問を賜りました先生方には,感謝でいっぱいです.
自分も教員の一人ですが,何をしているのかというと,今年はそのゼミ担当の一人なのです.持ち回りでして,担当するのは3年ぶりです.担当3人のうち最年長なのに加えて,クラスタ主任が同じ学科なので,いろんな方面から問い合わせが来ます.
具体的な業務は…教員の都合と大学院授業の配置に注意しながら実施の曜日・時限を決め,講義室を確保し,発表スケジュールを作りまして…と言いたいのですが,ここまでは,他のある先生にお任せでした.各回分担して,点呼をとり,学生発表後の学生質問は発表者と内容を記録し,点呼担当でなくても各学生の発表には素点をつけ,あと,教員も質問可能なモードになって,誰も挙手しなければ,質問をひねり出しました.
前期の最終回は,部屋後方でドアに近い座席に腰掛け(学生には動いてもらいました.すまんね),学生の近い立場で,発表や質疑応答がどのように聞こえるのか,理解しようと努めました.3人の発表のいずれにも質問をさせてもらいましたが,最後部から,座ったままで,発表者に届く声が出そうになかったので,その都度,立ち上がりました.前方の,ある先生の質問が,ほとんど聞き取れないこともありました.
課題もいろいろ出てきたのですが,一つ,思うのは,「質問をする教員」が,偏っているように見えることです.
かといって,誰だれの発表で先生,質問をお願いします,と頼むわけにもいきません.
せめて改善を試みるのであれば,ゼミ担当の教員による質問は控えめにすること,そしてなるべく,先生モードの一発目の挙手・質問はしないようにすること,でしょうか.合わせて,それまでの学生あるいは教員とのやりとりで分かりにくそうな点を,確認することも,すべきかもしれません.
その一方で,受講生にも役立ててもらえるような,質疑の仕方というのも,必要に思えてきます.発表者と先生の1対1ではないのですよゼミというのは,というメッセージを伝えたいのです.