昨日の夜のことです.
NICUに,パパとママが入って,すえの子を見ました.
「ありゃりゃ」
「どしたん?」
「もう,入れモンの外かいな」
「せやで.主治医の先生は,健康やって言うてくれてるし」
「そっか」
「念のため血液検査をしといて,それで問題なかったら,あさってには,新生児室へ行けるかなって」
「それはよかった.せやけど…」
「何かある?」
「生後間もなくにしては,髪の毛ふさふさやなあ」
「…この子,あなた似やで」
「え? なんでや」
「だっこしたときに,背中が見えてんけど,背中にも,けっこう毛ぇが生えてんのよ!」
「ありゃ,そらまあ.んで…ミルクは,飲むんか?」
「母乳も飲むよ.1単位だけかなあと思ってたら,6単位も飲んでんから!」
「それますます健康でええなあ」
「せやね」
「あと気になるのは…肌が赤いような」
「それね.この部屋,っていうか病院が,あったかくて湿度も高くしてるからやないかな」
「なるほど…」
「ほぎゃあああ!」
「お,泣いた.元気やないか」
「うん,ママと一緒に,退院できそうやね!」
「せやなあ.NICUに入ってるって連絡もろたから,顔を合わすまではどないなるんやと思ったが…」
「パパとママの子やねんで!」
「ま,家は家で,試練が待っとんねんけどな」