昨日は午後から晴れるとのことで,実際,昼過ぎはそうだったのですが,夕方の激しい雷雨には,びっくりしました.
そういえば,先々週の水曜日にも,同じくらいの時間,雷と大雨に遭遇しました.大学内の説明会に参加していて,講義室が2度,停電に見舞われました.
直帰する予定でリュックサックと傘を持っていまして,大雨の中,意を決して歩いたものの,靴とズボンがずぶ濡れになりました.
いつもの倍の時間をかけて,バス停に到着.来るのか来ないのか不安なまま,他の人(大部分が学生)とともに待っていると,定刻より5分遅れで,バスが坂を登ってきました.「あ,バスが来た」と,声が出ました.
そんな自分のことはさておき,ここ数日,本を読んでいます.
- 作者: 「つなプロ」報告書編集委員会
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2012/08/08
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内容ですが,第一章・第二章は,東日本大震災後の活動が中心で,第三章以降は,活動のとりまとめや今後のあり方へと進んでいきます.本文はp.162までで,横書きになっていて逆から読む「資料編」は100ページを超えています.
そんな中,特に興味を持ったのが,「あるべき避難所の姿」(pp.75-83)というコラムです.はじめと終わりに地の文もありますが,大部分が箇条書きで,飛ばし読みができます.
このうち「情報伝達」(pp.81-82)のところは,項目を一つ一つ,書き出してみました.
●ネットに接続した共用パソコンが多数ある。
ちょっとした調べ物にも,また娯楽にも,ネットとPCは不可欠な世の中になりましたものね.
●プライバシーの保護ができる電話・ファックスがある。
ネット以外の情報伝達も忘れずに,ですね.
●携帯電話の充電器がある。
「電気なければ ただの箱」.
ここからは,ケータイ・パソコンなどの機器を使わない,情報伝達の手段になります.
そういった配慮も,言われてみれば必要ですね.
●外部から避難者向けのチラシなどがおいてある。
避難者だけのコミュニティではない,ということで.
●ホワイトボードに情報やルールなどを書いて利用(視聴覚障碍者、小さな字の読めない高齢者など向け)している。また自由に使えるホワイトボードが用意されている。
百聞は一見にしかず,を体現するような.研究室でも,自分のアイデアを書きとめて後で見直すのに,ホワイトボードは便利です.
●お年寄りなどへの声かけが頻繁に行われている。
声かけも大事な「情報伝達」ですね.
パソコンは使えない,ケータイは使ったことがない,紙の掲示は読めない,といった方々へのケアも忘れないようにと.
●多言語対応がなされている。
日本人だけのコミュニティでは(必ずしも)ない,ということで.
項目のいくつかは,PCや携帯充電のための電気や,電話・インターネットの回線があるのが,前提となっているように読めます.
さらに言うと,避難所ができてすぐに,そこまで整備ができるものかという疑問も出てきます.
それについては,コラムの末尾に書かれていました.「大災害のあとに、これらすべての条件を満たす避難所環境を作り、運営することは当然、困難だが、リソースが不足するなかでも実現できる要素も多々ある。ぜひとも今後の避難所運営の参考にしてもらいたい」(p.83)でした.
自分なりには,もし避難所生活をすることになったら,機器利用の知識を少々は持っている者として何か手伝えるようにしたいし,「面」を構成し維持する中の一人として,有形無形の情報発信,情報交換に関わらないととも思っています.「元気な男性」(p.75)である一方で,妻や父母,子どものことも,置き去りにするわけにもいきません.