わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

駅まで送り迎え

  「ふむ,部屋はこんな感じかな.んでは夕食をとりに出かけるか…おっと,電話か.なになに,こんなタイミングで実家からかよ.もしもし」
「元気か?」
  「まあ元気やが.仕事で,いま東京のホテルにおるんやが」
「へー!! 電話代かかるわ!」
  「いやまあ.んで何なん?」
「すえの子ちゃんを預る話やねんけど」
  「ん? …ああ,妻が何やら言うてたな」
「電車の時間が決まったんで,連れてきてな」
  「あいよ.ただ,時間は今聞いてもしゃあないんで,家に電話してくれるか」
「ハガキ送るゎ」
  「わぁった」
ハガキが来ました.到着時間に合わせるように,南海和歌山市駅へ行き,すえの子(四女,1歳1か月)を送り迎えすることになりました.
玄関から目的地までずっと,だっこです.貴志川線某駅では,いすに座ることができました.貴志川線と,JR(和歌山-和歌山市間)も,幸いにも座ることができました.
道中,すえの子はまったく泣きませんでした.しかし和歌山市駅で,すえの子を母に手渡そうとすると,この子なりに直感が働いたのか,こちらの腕や服を持つ手の力が,強くなっています.それでも渡してみたところ,勢いよく,泣き出しました.
実母に朝,何か渡す際には恒例なのですが,弁当箱をもらいました.昼に食べました.おふくろの味です.

ペットボトルは「はちみつゆず」と書かれているものの,麦茶とも番茶とも違う,妙な味覚のお茶が入っていました.
さて帰りもまた,和歌山市駅です.到着して数分,改札機に向かって押し寄せる中,すえの子をだっこする母を見つけました.
  「落ち着いとるやん」
せやねん.もう甘えて甘えて」
あっさり,なじんだようです.
しかし,JR(和歌山市-和歌山間)と貴志川線では,ずいぶんと大声をあげていました.申し訳ない限りです.朝は「何これ」の視線だったのが,いろいろなものを見て慣れてしまい,気ままに体を動かしたい,おもちゃで遊びたいと,なったのでしょうか.
そうこうして…
  「ただいま」
「おかえり.うまいこといった?」
  「まあなあ.しかし帰りの電車で騒ぐとは」
「そんなもんやで」
  「そっか…お,さきの子よ,出迎えに来てくれたんか?」
「元気やでもぉ」
  「んん…」
「どしたん?」
  「さきの子,髪の毛,くしゃくしゃやなあと思て」
「よお遊んだんやろ.保育所で」
  「すえの子もな…夕方見たとき,朝と髪型か変わってると思たんやが」
「汗かいてんねん」
  「せやな」
「これはパパ似やで」
  「あむ?」
「ていうのもな,保育所で,さきの子・あとの子を迎えに行ったとき…」
  「…」
「水かぶったんか! ってくらい,髪の毛が汗でくしゃくしゃになってんのん,この子らだけやってんで!!」

(リリース:2013-05-30 早朝)