わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

特別セッションの進め方を勘違いしていた

また,午前中の特別セッションは3人の講演もしくは研究発表のあと,一括して質疑応答をすることにしまして,参加者には質問票が配られたのですが,書いて提出したのは私だけだったのも,汗顔の至りでした.全文,読み上げられ,その質疑のあと,司会者がスライドを使って特別セッションに関する情報提供をされまして,残り時間は,質問票なしで通常スタイル(口頭)の質疑応答となりました.

質問票に書いたこと - わさっき

研究会の準備のため,メーリングリストを使って情報交換をしていました.実施後,おつかれさまメールの中に,「個人的なブログで」と断りを入れ,上記エントリのURLを記載しました.それから,学会サイト掲載用の開催報告の文案を作成し,別のメールで送りました.
そうすると,上の引用で「司会者」と書いた先生より,実情に合わない,私は「ディスカッサント」として依頼を引き受けた,またディスカッサントとして発言はなかった,と連絡がありました.
そういえば開催前のメールにもこの言葉があったなあ,状況からして,パネルディスカッションなんかのコーディネータのことだよなあ,と思っており,漫然としていたのですが,ちゃんとチェックしとこかなと,PC上でいくつか辞書を引きました.
国語辞典では見当たりません.広辞苑 第六版 for ATOKを使っても,出てきません."discussant"と英語にすれば,英和辞書や英英辞書で見つかりまして,http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/24207/m0u/http://www.merriam-webster.com/dictionary/discussantと,いずれも簡潔な記述です.
といったところで,「ディスカッサント」は討論者もしくはディスカッションの参加者という意味でしかなく,コーディネータや司会者といった意味合いは含まれていないのを知りました.ああ,このことを,実施前に知っていれば,と嘆いても始まりません.といったところでこれが,勘違いの一つめです.
その先生の視点でいうと,講演者・発表者と同様の発表はしないけれども,20分の限られた時間で充実した討議ができるようにしよう,補足スライドを用意しておこう,時間管理(タイマー操作)は了解しましたよ,といったところかと推測します.
しかし私の視点は異なります.久しぶりにあのスタイルで…
午前中の進行役が決まってよかったよかった→当日→机の上に質問票→ふむ,これに書いてディスカッションをスムーズにってか→みんな書いてくれるかな→3番目のお話しの途中→質問票に目をやる→もし誰も書かなかったら進行上まずいかも→得意ではないが自分なりにひねり出すか→えい,えい→なんとか書けた→そしてディスカッションタイムへ→はいはい質問票を書きましたんでお渡しします→え俺だけ!?→んで早速読まれるし→ああそうなんです意図はこうなんです→どうもありがとうございました→そのあとに進行役の先生のスライド→順番がおかしい→でもって質疑応答→口頭のみだよ→質問票どうなった?
ここにもう一つ,勘違いがありました.これまた推測ですが,講演・発表が終わったあと,ご自身の用意したスライドをもとに手短に話し,セッションの概観を図るとともに,その時間に,質問票に書いてもらうというのが,「ディスカッサント」の先生のお心づもりだったのです.
ですがプレゼンター交代のタイミングで,私が質問票を出したので,予定が変わってしまったのですが…無下にするわけにいかず,その内容を読み上げ,最初の質疑応答となった次第です.
誰が悪いという話には,したくありません.新たなことをやってみると,その目的あるいはコンセプトではなく,細かな運用のところで,失敗が起こりやすいということだと思います.来年どうするかは,今回のことを思い出しながら企画し調整することにします.開催報告の文案も,修正しました.
講演,発表,ディスカッションの前の概観,そしてディスカッションと,個々には意義深い内容だったことを改めて書いておきます.