「みんなトイレ大丈夫な*1.ほな出発するぞ(ガムを噛みながら)」
「パパぁ,ガムほしい」
「うむ?」
「うえの子ちゃん,ちょっと走るから,寝とこかな」
「ガムほしい」
「ママどうする? やる?」
「あとどんだけ残ってんの?」
「えっと,ボトルは…(からから…)ありゃ,ほとんどないなあ」
「あのねえうえの子ちゃん,ガムは,運転するパパのんやねん」
「(やらん路線やな…)」
「ほしいの!」
「あかんの」
「ガムを,あげなさい!!」
「ダメ!」
「えらい高圧的な態度やな」
「ガムたべたいのぉ」
「ガムは『食べる』もんではないんやが」
「ガムほしぃのぉ」
「泣き落としかいな」
「ダメなものはダメ!」
「ほしいの! ほしいの! ほしいの!!」
「ずっとうるさくしてる子は,車から放っぽり出すで!」
「じゃあ,ガム」
「ほお,もらったら,黙るっちゅうことやな」
結局あげました.
別の日の行楽で,某県某市こども科学館にて工作をしました.「ニュートンのお面」です.目には偏光フィルムが入っており,館内上部のライトを見ると,絵が出ました.
このとき,工作でひと苦労しました.というのも,さきの子の分を,配られた画用紙の線に沿って,ハサミで切っていると,思うようにいきません.切りすぎるのです.
しばらくしてから,これは左利き用ハサミなのではと思い,左手に持ち替えて切ると,思うところで止められるようになりました.よく見ると「LEFTY」と刻まれていました.
妻の持ったハサミも同じもので,帰りの車内で,細部のぎこちないお面を横に,ちょっと会話が盛り上がりました.
*1:「トイレに行った子は,すっきりしたか? 行かなかった子は,次の目的地または休憩所まで,催さないか?」を尋ねています.走行中,サービスエリアなどの手前で言うこともありますが,今回は,出発直前の発言です.