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BYODで生涯アカウント

本日の情報処理科目にて,受講者に,生涯アカウントを使ってもらいました.

授業前に各学生に送られたメールにURLがついており,そこにアクセスすることで,利用可能となります.授業はSNSの学習も兼ねていまして,Google+のコミュニティに参加し,この授業専用のコミュニティで投稿してもらいました.投稿で作られるページのURLを,生涯アカウントのGmailで教員に送り,教員側はそれをもとに,一通りの活動ができたかどうかを判断しました.
今年度の注意点は,何と言ってもBYOD対応です.受講者は,各自のPCで作業します.
一斉アクセスによって,処理が遅くなったり,レスポンスが返ってこなかったりすることは,一昨年,大学管理の計算機室での授業で,経験していました.エンドユーザからすると,ブラウザ(1つのHTTPクライアント)の上で表示されるページについて,その裏ではもっと多くの通信をしていて,1クラス数十人,そして2クラス同時の問い合わせにより,学内ゲートウェイが対処しきれなくなったのでした.
ブラウザを,FirefoxからChromeに変更することで,HTTPクライアントあたりの同時接続数を減らせることを知り,また2つのクラスの通信の時間帯をずらすといった工夫も取り入れ,昨年は大きなトラブルは生じませんでした.
BYODによる今年度ですが,トラブル発生数は,昨年よりは多く,一昨年よりは少なかった,というのが個人的な印象です.
はじめにスライドを用いて,SNSとは何か,生涯アカウントとはどんなもので,学内アカウントとは何が違うのかを解説し,教室内の全員が,無線接続できているのを確認してから,生涯アカウントのお知らせのメールに書かれたURLにアクセスしてもらいました.
Google+のコミュニティに「参加」のボタンを押しても,参加できないという学生には,該当するタブを削除して,生涯アカウントのポータルから,アクセスをやり直すよう指示しました.「参加」に限らずボタンの連打は禁物であること,ページ表示が完了してから,次の操作をすることも,アドバイスしました.
トラブル発生の該当者数は,数えていませんでしたが,学生の画面を見ながら,ボタンを押しても思うように進めないというブラウザは,Windows 10デフォルトのEdgeが多いなと感じました.
教員・TAが記録するメモには,「つながりやすさ Edge<FirefoxChrome」と書きました.Chromeでのトラブルが最も少なく,Firefoxはその中間です.この科目では,比較的早い回にFirefoxをインストールして既定のアプリにすることを宿題とし,また途中の回でChromeもインストールしておくことを,伝えていたのでした.
授業終了後に,技術スタッフと意見交換した際,Edgeの使用でトラブルが起こりやすく,Chromeは少なかったことを,スタッフの方もおっしゃっていました.
学生にとっては1回だけの授業ですが,教職員としては毎年この時期に実施しながら,できるだけ失敗させずに,一連の操作がスムーズに行えるような,環境やノウハウの整備を,これからもしていく必要があるのでした.