わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

餃子がふたつ,ほしいのは3人

ただいま → 玄関にお迎えなし → 食卓へ行くと → すえの子が夕食中 → おばあちゃんも → ほかの子らは → さきの子と → あとの子が → 居間で勉強中 → 「ただいま」 → 無反応 → 「もう晩ごはん食べたんか?」 → と尋ねると → 「そう」 → 「そう」 → 相次いで返事 → ともにノートを見たまま → パパのほうは見ず → まあいいや → 手洗いうがいをして → 食卓につき → 晩ごはんをいただく → このサツマイモは → 先週末に収穫した分かな → 「そうやで!」 → とすえの子が反応 → 黙々と食べていると → 皿の横に小さなタッパ → 開けると → 餃子が3個 → たしかこれ → 3日前の鶏団子鍋で → 余った鶏団子のもとを使って → 2日前に餃子を作り → その残りだっけ → 1個を箸でつまんで → ぱくり → 冷たかった → 食べられないわけでもない → おばあちゃんすみませんが → 電子レンジで温めてくれますか → 「あいよ」 → 二つ返事 → 居間が騒がしい → ケンカか → いや → 双子ならではのじゃれ合いか → ほどなく収まって → レンジはチンの音 → 自分で取りに行くと → 餃子はアツアツだ → いい具合なのだが → 自分ひとりで全部ってのはなあ → タッパを持って居間に行き → 餃子食べたいか → と尋ねると → 「食べたい!」 → 「食べたい!」 → 立ち上がってこちらに来る2人 → どんだけ食いつきがええねん → ちゃうちゃう → ちゃうちゃうちゃう → この子らはペットやないんや → さてどうしよう → 1個ずつ → この子らにあげたらええんかなあ → と思ったときに → すえの子もやって来て → 「あたしも!」 → さてどうしよう → さきの子 → あとの子 → すえの子と → 餃子をほしいのは3人 → でも餃子は2個しかない → さてどうしよう→ どうしよう → ひらめいた → 「ほなな → パパも入れて4人で → 餃子2個やから → ひとり半分ずつな」 → これで解決 → 箸で1個を半分に割る → ここですえの子が → 「ええわ!」と言いだして席に戻る → 1個の餃子 → きれいに割れたんやが → さきの子とあとの子は → まだパパのそば → 半分にしたひとつを箸でつまんで → アツアツやから気ぃつけやと言いながら → さきの子の口へ → おいしそうな表情をしおる → もう半分は → あとの子の口へ → みんなで食べたらおしいよな → ごっくんしたら → また勉強やな → がんばれよ → 2人は居間の → 自分の座席へ → パパも食卓に戻り → 座ってから,残り1個をぱくり → ハフハフだ