某年月日,うえの子・さきの子・あとの子が通う小学校の授業参観に出席しました.45分の授業時間のうち,最初の15分はうえの子,真ん中の15分はさきの子,最後の15分はあとの子の授業を見せてもらい,あとの子の教室にて担任の先生からクラスの状況を聞きました.
うえの子の授業は「英語活動」でした.見せてもらった15分だけでも,いろいろやっていたのですが,特に時間を多くとったのは,「earlier/later game」と呼ばれていました.1回のゲームはこんな要領です.
1. 出題者となる子どもが,ふだん先生が立つところに立ち,先生から時計盤をもらって,他の子どもには見えないよう,時刻を設定します.ただし長針は「12」,すなわち0分固定で,短針の「時」だけを決めます.
2. 出題者の子どもが,「What time is it?」と尋ねます.他の子どもたちは手を挙げます.
3. 出題者の子どもが,1名を指名します.指名された子どもは,時刻を推測して,「Nine o'clock.」のように答えます.
4. 答えが,時計盤の時刻より後のときは,「No. It is earlier.」と答え,2に戻ります.
5. 答えが,時計盤の時刻より前のときは,「No. It is later.」と答え,2に戻ります.
6. 答えが,時計盤の時刻と同じときは,「Yes.」と言い,自分の席に戻ります.正解を言った子が,新たな出題者となります.
先生は記録をつけ,「Yes.」になるまでに指名した子どもの人数を,出題者の子どもの獲得ポイントとしていました.うえの子は,最初の出題の2番手で正解を当て,2人目の出題者となったのですがそこでも,2番目の子どもに正解を当てられていました.最終的に2人の男の子が,5ポイントで同点の1位でした.
ここまで書いたルールは,事前説明がなく,教室後方から見て知った情報となります.少しまぎらわしかったのは,上記の4と5のところです.例えば時計盤は10時で,解答者の子どもが「Nine o'clock.」と言ったとき,出題者の返答はルール上(そして実際),「No. It is later.」だったわけですが,このitは,解答のnine o'clockではなく,時計盤のten o'clockを指すというわけです.
この混乱は,授業参観で初めて知った保護者の側だけでなく,前日までに授業でやっていたはずの,子どもたちの行動にも現れていました.ある出題者の子が「No.」と言ったのはいいけれど,earlierかlaterかどっちかで迷い,「アーリェィター」と言って他の子どもたちから「どっち!?」とツッコミを受けたりもしていました.
1年生の2人については,手短に書いておきます.さきの子のクラスは「生活」だったらしく,ちょうど行ったときには,さきの子から輪になった毛糸を渡され,隣の男の子の指示に従いながら,あやとりで箒を作りました.あとの子のクラスは「音楽」でした.ケツメイシの「友よ〜この先もずっと…」の歌に合わせて踊っていまして,3回目の「何十年先も 君を 友達って思ってる」を聞いたときには涙しました.