「さて,そろそろ風呂かな…」
「パパぁ!」
「ん? さきの子か」
「ママがね,これ,じゅう電してって!」
「ああ,ママのスマホな.充電すんの,そっちなんやが,置いといてくれたら,あとでパパが差しとくよ」
「うち,やる!」
「ふーん,ほな,やってくれるか」
「ふん!! ふん!! あれ!?」
「待てまて,無理して入れたら,機械が使い物にならんようになるねんぞ!」
「えー,パパ,どうするの?」
「えっとやな.そもそも差そうとしてた先な,ママのスマートフォンの差込口を,間違えてたぞ」
「どこなん?」
「正面の下の真ん中…そこや.それで次に,差すほうな.(micro USBなので)向きがあるんや」
「え?」
「何を,どこに,差したらええか,よーお見てから,差すんやぞ.力で押し込んだら,あかんねんからな」
「えっと…これでいいの?」
「ん? カチッという,感触があれば,ええんやが」
「わからん」
「まあ分からんわなあ」
『充電開始.ただいま33%…』
「わーびっくりしたぁ」
「そうそう,ママのスマホ,充電し始めると,何やら言いおるんやった.ということで,差し込み成功や」