わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

プロが出て失敗したら恥ずかしい

昨日,JR茨木駅そばの立命館大学(大阪いばらきキャンパス)にて,第8回 知識・芸術・文化情報学研究会*1を催しました.ご来場・ご発表の皆様方に感謝するとともに,活発な意見交換がなされたことを嬉しく思います.
発表9件のうち,発表8と発表9は招待発表で,発表9が終わった直後に,お二方の発表のどちらでも可という形で,ディスカッションの時間が設けられました.
手元の走り書きを読み直しました.もっとも面白かったのは,発表8の「みんなで翻刻」に,専門家が少ないことに対し,発表者の橋本雄太氏が,「プロが出て失敗したら恥ずかしい」という意識があるのではないか,とおっしゃっていたことです.恥ずかしいの主語は,素直に考えれば「本人」ですが,本人を含む「専門家集団」と解釈してもよさそうです.
凸版印刷のエンジニアで,「くずし字OCR」の現状と課題をご報告いただいた,大澤留次郎氏の発言からだと,「やって楽しくないことは,機械にさせるか,金を払って(人に)させる」と「人と機械の区切りも,玄人と素人の区切りも,実は簡単ではない」が特徴的でした.
なお質疑の「突拍子もない字があったら?」というのは,字形データベースに登録されていない字があったらどうするかという話と理解しました.登録されていなければ,認識できないというのは,そりゃそうだとなります.
フロアから社会科学や生涯教育の専門家も入るといいのではという提案などもあり,ちょうどいい時間になったので,閉会挨拶へと移り,その後のやりとりは,駅前飲み屋の懇親会で行われました.