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卒業論文の修正箇所一覧を作ろう

 卒業論文発表会の結果,「条件付合格」だった学生へ:修正版を作成したら,Wordファイルを新規に作成してください.ファイル名を 修正箇所一覧.docx とし,発表会より前に提出した卒業論文との相違点を,箇条書きにしましょう.

経緯

 昨年度までは,発表会のあと,教員が審議して基本的には合格とし,論文の体裁のほか,学生によっては,最終提出までにもうひと頑張りしてもらうことを確認して,指導教員よりそれぞれの学生に,結果などを伝えてきました.
 今年度は(所属の取り決めとして),発表会の結果は「合格」「条件付合格」「不合格」のいずれかとし,審査基準と合わせて事前に学生に伝え,発表準備を行ってもらいました.
 全体として不合格はなく,条件付合格の総数は(発表者数とともに)ここに書かないことにしますが,当研究室では複数の学生が,条件付合格という結果になりました.(すでに修正版が提出され,再審査の上,全員合格になっています.)
 合格のための条件と,論文をどのように修正すべきかを,メールで指示するのと平行して,修正箇所一覧の作成について文書化しました.ただし学生向けには,最初からではなく,一応の修正ができたところで,共有フォルダのどこそこのファイルを読んで作業してくださいと,連絡しました.
 以下はその文書を整理し直したものです.

なぜ作成するか

 査読付学術論文では(そして自分の関わる分野では),論文を投稿したときの査読結果は「採録」「条件付採録」「不採録」のいずれかとなります.このうち条件付採録を受け取った著者は,原稿を修正して再投稿する際に,採録のための条件に対してどのように修正したかを書いて添付します.最終的な論文には記載されないとはいえ,採否を握る重要な情報となります.
 また当研究室を含む本学大学院のいくつかのクラスタでは,修士論文提出のあと,指導教員とは別の教員が査読して結果を学生に通知し,学生は発表会までに,修士論文を修正するとともに,回答を修正版の修士論文に添付するというやり方をとっています.
 今回,条件付合格に対してどのように修正したかを回答せよという,指示はありませんが,記録として,作ってもらうことにしました.最初に提出した分と,修正した分とを見比べて,内容の質が向上しているのを確認しながら,修正箇所一覧を取りまとめてください.

作成の要領

  • 最初の行に「修正箇所一覧」のみを書いてください.タイトルです.文書全体でフォント(サイズも)は同一でかまいません.句読点は,卒業論文に合わせるといいでしょう.
  • あとは箇条書きで,どこをどのように修正したかを書いてください.
    • 1点1点の(こちらがみなさんにメールで指示してきたような,「○○を△△に」といった形の)修正内容を書くべきではありません.簡潔で包括的な書き方を心がけてください.同じ種類の修正については,一括で記しましょう.
    • 審査する人が読み,合格にするかを判定するため(という建前)の文書なので,「です体」にします.また実施後に作るので,「しました」で終わるのが大部分だと思います.
  • 「どこを」に関して,原則として各項目の最初のところで,修正をした章・節・項の番号または図や表の番号を書きます.
    • 章・節・項の特定の段落であれば「の第○段落」をつけてください.
    • 番号は原則として修正版の内容に基づきます.修正前の(発表会前に提出した)卒業論文のほうを指定する場合には,「当初」または「修正前」といった表現を使うといいでしょう.
  • 文例をいくつか示します.
    • 1.3節に,従来手法では解決できなかった状況と,本研究でのアプローチを具体的に記述しました.
    • 2章と3章の構成を変更しました.当初の2.3節は,3.3節に移動しました.
    • 2.1節の第1段落の説明にあたり出典を記載しました.
    • 表4.2-4.4および表5.1の幅を調整し,Wordのページ領域内に収めました.
  • 最後の項目として,「その他,全体を読み直して細部を修正しました.」を書きましょう.