「研究の背景について,説明します」
「近年,学校教育における指導の在り方などが重要視されてきています.
子供たちの学力把握は,指導の改善・充実のために特に重要です.
そこで文部科学省は,『全国学力・学習状況調査』を実施し,指導の改善・充実に努めてきました.
スライドの下に3つ,特徴的な出題を貼り付けました.
左上は,平成19年度,全国学力・学習状況調査として初年度に実施された中の,算数A大問2で,正方形のうち,3分の2が黒く塗られているものを,1から5までの中から1つ,選びます.他の問題に隠れて,5が見えていませんが,その,5が正解です.
左下は,比較的新しい,令和3年度算数の大問4の(2)です.『8人に,4リットルのジュースを等しく分けます.1人分は何リットルですか.求める式と答えを書きましょう.』という,文章題です.なお,式は『8÷4』ではなく『4÷8』が正解となります.
右下は,昨年4月,令和4年度の算数の大問4の(3)の抜粋です.あかりさんの求め方として『輪投げを希望している人数は,以下略,輪投げのポイント数は,10×15+5×4=170で,170ポイントです』と,問題文に書かれていて,これを踏まえて,かくれんぼのポイント数の,求め方や式を書き,そして答え何ポイントになるかも書く,というものです.
全国学力・学習状況調査の算数問題の解答形式は,『選択式』『短答式』『記述式』に分けることができ,ここで取り上げた3問がそれぞれ対応します」
なにこれ
画像は,3月7日に発表したスライドです.
スライドの多くは,第2著者が卒業論文発表会(と,それまでの研究室内のゼミ発表)で作成したものでしたが,このスライドは,時間をとって作り直しました.
学生の作った「研究の背景」は,箇条書きで,項目間に空行を入れていました.
項目を整理するとともに,3つの問題例を貼り付けて,「全国学力・学習状況調査」の算数では,どのような出題をしているかが,一目で分かるようにしました.
なお,3つの問題の詳細は,10分という発表時間の都合で,話しませんでした.選択式・短答式・記述式の3種類の解答形式があることは,後ろのスライドで説明していました.