土日2日間の日程でしたが,日曜日のポスターセッションの途中から入り,シンポジウムの前まで,聴かせてもらいました.
昼食休憩後の発表3に,びっくりしました.発表者は愛荘町立図書館の三浦寛二氏です.発表前に,愛荘町は(今回の会場・京都府のおとなりの)滋賀県だっけと思っていると,最初の紹介でもそのようにおっしゃっていました.
最初にびっくりしたのは,本題に入る前のスライドです.発表の意図などを,やや小さめの日本語で書いてあったのですが,発表者が,中国語でスピーチしていくのでした.
今回のフォーラムでは,上海図書館からの発表が複数あり,上記ページのプログラムを見ると,昼食前の発表2には「日本語での講演」,あとの発表4には「日本語の通訳がつきます」の注記が入っています.発表3は,タイトルや著者一覧からすると日本語・日本人のみで,中国語の通訳について書かれていないのは,このプログラムが日本語を読める人向けだからくらいに思っていたのですが,発表者(そして主催者)が,上海図書館からの参加者にも聴いてもらおうと配慮していたことに,ここで気づいたのでした.
ともあれ教室前方の座席には,座って,マイクを持った人もいます.中国語への通訳です.話を聴いていると,2番目のびっくりがありました.この通訳の方が,訳し方に困っているときに,三浦氏が中国語で,単語などを伝えていたのでした.質疑を含めて何度かありました.
この方の能力なら,お一人で日本語・中国語を交えて話し,それぞれの言語だけ分かるという人もその場で十分に満足できる発表がこなせるのではないか,とも思いました.
帰宅して,人物名で検索すると,同姓同名の映画監督が上位にヒットします.図書館を検索語に追加することで,この方のプロフィールを知ることができました.2022年4月より愛荘町立図書館長で,それまでは図書館副館長,また司書として週1回,町内の中学校の図書館にいるという情報も,見かけました(2018年の情報なので,今も中学校に定期的に入っているのかどうかは,分かりません).
最後のびっくりは,愛荘町立図書館のサイトです.
こういったサイトで,ありがちなのは,「館長あいさつ」です.
しかしトップページにはそのようなリンクが見当たりません.「ごあんない」のページの各リンクにも,載っていません.
これは,来場者目線のサイト設計なのだと理解しました.サイト上で館長が物申す必要などなく,欲しい情報が容易に入手できるよう,構成されているのでした.