某年月日,朝のことです.
自宅を出て貴志川線の最寄りの駅で,電車が来るのを待っていました.
しかし予定の時刻を3分ほど過ぎても,やって来ません.
やって来る側の踏切に目をやっても,光も音もありません.
駅の上のスピーカーから,放送が始まりました.車両故障のため,運転を見合わせており,復旧の見込みは立たないと.
これを聞いて,何人かが駅から離れて行きました.運行の再開を待つか,または車や自転車など,他の方法をとるために,家に引き返すのでしょうか.
自分も家に歩みを進めながら,考えました.妻か(妻の)父に車で送ってもらうことは,期待できません.納屋から自転車を取り出して走る(和歌山駅東口で一時預かり)のは,寒くて身体的に厳しいです.
そこで北に,進路を変えました.和歌山駅まで,歩きました.和歌山駅から自宅までは,経路や立ち寄るところを変えながら*1,月1回くらい,歩いているのですが,その反対は,あまりありません.ともあれ,歩道つきの大きめの道路を,北上していきました.
日前宮の南側に面する道路を,東から西へと抜けていったときに,貴志川線の電車が走るのを目にしました.和歌山駅から貴志方面へ行く電車です.和歌山駅へ向かう電車も,じきに来るはずです.
右に曲がって,貴志川線と訣別しました.といっても和歌山駅へ行きやすく,車の往来が少ない道です.ほどなく,宮街道へ.赤信号には立ち止まり,青になって左右に車が来ないのを確認してから,歩き始めました.途中のローソンで昼食を購入し,ようやく,JR和歌山駅の東口に到着しました.
改札から入らずに,地下道を通って,バス乗り場へ.1つのバス乗り場に,待つ人の列が2つ,できていましたが,行き先が異なります.学生の並ぶ列の後ろにつくと,10分もせずに,和歌山大学経由,南海和歌山大学前行きのバスが到着しました.