自分と妻と，さきの子とあとの子とで，昼食に出かけました．食に関して最も波乱の起こりやすい，家族の組み合わせです．
以下，自分を「パパ」，妻を「ママ」と書きます．ママは，餃子の王将を要望しましたが，道路沿いの3店はいずれも駐車場が混んでおり，停めて1つの店に入ってみると，待っている客でいっぱいでした．王将はあきらめて，ガストにしました．
4人席で，パパの右隣はママ，パパと向かい合うのはさきの子，その右隣にあとの子が座りました．
タッチパネルで注文していきました．パパはまず，ミックスグリルを頼みました．次にライスかパンがあればよかったのですが，メニューを見たところ，ライスかパンと，サラダと，ドリンクバーのセットになっています．ドリンクバーは望まなかったので，主食になる単品の商品はないかと探してみると，マヨコーンピザが，ほどほどの価格でまあまあなボリュームに見えたので，選択しました．他もめいめい，1～2品をオーダーしました．
最初に来たのはマヨコーンピザでした．真円でない円形の，内側に，マヨコーンがたっぷり乗っています．温かく，甘いにおいを放っていました．外側の生地は，ふわりとしていて，アメリカンかイタリアンかというとアメリカンに近いように見えました．
パパは，ピザカッターを使用して，6つに分割しました．1枚を一人で食べるつもりはありません．「みんな1切れずつな．パパは3切れ，食べるから」と言い，ピザカッターを置いて，手前の1切れを持ち上げ，中心から外に向かって，食べていきました．
1切れを，パパが食べ終わった直後に，あとの子が，ピザの皿に手を伸ばしました．皿の中でパパに最も近く，あとの子にとって最も遠い場所の1切れを，取ろうとしました．どうやら，マヨコーンが最も多く乗っているのが，この1切れだったようです．パパは皿を回転させ，あとの子が取りやすくしました．
ほどなくめいめい頼んでいた料理が来ました．パパはミックスグリルを食べる間に，2切れ目，3切れ目と，ピザも消費していきました．さきの子も，途中で食べていました．
最後に残ったピザ1切れは，ママの分です．しかしママはおかずの量が多かったらしく，1切れは多いなあと言い出しました．
ママは，ピザカッターを使用して，だいたい以下のように，1切れを3つに分けました．
そして最も生地が多く見える1つ分を手に取り，食べ始めました．
あとの2つ分は，さきの子とあとの子の分です．上から見た面積はほぼ同じになるよう，カットされていますが，マヨコーンのボリュームが違います．中心を含む1つは，上から見て，マヨコーンで埋めつくされており，生地が見えないのです．
これは波乱の幕開けだ，食べ物の恨みは恐ろしいぞ…
と思う間もなく，解決しました．あとの子が，マヨコーンの少ない1つ分を取って，食べたのでした．最初の1切れのマヨコーンが多かったので，ここで遠慮した形となりました．
最後の最後の1つは，さきの子が自分の分の料理を食べ終えてから，手に取りました．すでに，冷めていたはずです．
