「ん? あとの子が入ってきたぞ」
「うりうり～」
「なんやなんや，両手の人差し指を出して引っ込めて」
「うりうり～」
「うーん，小悪魔のつもりか」
「うりうり～」
「1階には小のつかない悪魔が常駐してるんよな」
「う…」
「あ，止まった」
「（話を変えよう）ママは…天使と，悪魔の面があるんよな」
「（首を縦に振る）」
「ママ怒らせたらあかんで」
「（首を縦に振る）」
「パパは…」
「パパ悪魔ちゃうよ」
「パパはなあ，子どもらに厳しい態度とったら，子どもらがつるんで，パパをこの部屋から追い出したりしそうやからなあ．そないなったらまずいんで，大人しぅしてんねん」
「（首を横に振る）」
「そらどうも」
「（入ってきて）ちょ聞いてぇよ～さっき姉ちゃんが」
「さきの子，むっちゃええタイミングで入ってきたな」
「ん!?」
