わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

配属決定の方法

学科会議で,3年生の研究室配属が承認されました.めでたしめでたし.いや,ここからが彼らの研究室活動のスタートです.しっかり支援していかないと.

とはいうものの,予告していた「私のところの決定方法」を整理しておきます.来年度への備忘録というのが主な目的ですが,研究室に限らず何らかの配属者を決める際の参考になれば幸いです.

最初に前提をいくつか.今年の私のところは,定員4人に対して5人が希望しました.4人を通す必要があります*1.それから,「面接をして決める」というのが学科統一のルールです.成績(修得単位数,担当教員の科目の成績)を参考にしてもよいけれど,それのみで決めてはいけません.あと,これは以下の説明とは関係ありませんが,希望者数が定員以下であっても,面接をすることになっています.

Webでの希望研究室設定期限が過ぎた,先週木曜日の9時過ぎから,まずは決定方法を明確にしました.結局,「担当科目の成績」と「面接での自己アピール」の2点で決めることにしました.具体的には,

  • 担当科目は「情報処理II」,「情報ネットワーク演習」,「情報セキュリティ」の3つ.学生ごとに,成績の平均をとり,1〜5位の順位をつけました.情報処理IIは必修で全員とっていますし,情報セキュリティも選択科目ですがみな履修しています.情報ネットワーク演習は2人だけがとっていました.なお,修得単位数は参照しませんでした.これで各学生の点数を見てみると,一人が他より大きく下がっていました.さて挽回してくれるかな.
  • 自己アピールは主観評価で,こちらも1〜5位の順位をつけました.面接では最初に,「雑談」として,研究室の志望動機や,関心のある研究テーマ,あと1年半で卒業できるかなども質問しましたが,これらの回答内容,それと受け応えは評価の対象にしませんでした.単位数や卒業については,必ずしも成績優秀でなくても,一芸に秀でている(努力をしてきた)学生は積極的にとりたいという意思がありました.ところで,自己アピールでは,必ずしもコンピュータ関連でなくてもよいものとしました.それで順番*2に聞いてみると,コンピュータでない話題のほうが興味深く,結果として高い順位にしました.

上の2点については,これを決定してから,各学生にメールを送りました.そして午後1時の面接開始時に,ラウンジで5人が談笑しているときにも伝えました.それぞれの成績や順位については,非公開です.

面接は一人10分以内(ストップウォッチで計りました).自己アピールは3分以内.そして成績と面接の順位を足し,その合計値の最も大きい者1名を脱落,としました.

*1:「一人くらい多めにとる」はできません.少なめにとるのも,よっぽどの理由がない限り許されません.

*2:個別面接です.順番はみなさんで決めてねと指示しました.結局,学籍番号順に来ました.