1. 診療所の待合室
ええ,おかげさんで,1日寝てたら,だいぶよおなりました.
朝ね,七時(ななじ)からやってる診療所へ行ってみたらね,待ってる人,お年寄りばっかりで.
まあそれぞれ,診てもらいたいところがあるんでしょね.
あるおばあさんは,もう達者で,診察の前の問診票も,受付の人から分捕(ぶんど)るように受け取ったかと思(おも)たら,勢いよおしゃしゃーって書かはんねん*1.
えらい元気な人やなあと思いながら,こっちは本を読んで,自分の番を待ってたんやけど.
んでなその人,体温計をもろたんや.ほならな,同行してたお孫さんやろな,脇に差してはってん.
うん,お孫さんを診てもらいたいってこっちゃ.
そうなんかと思おて,待合室を見てみたら,付き添いの人もけっこうおったゎ.
2. ウイルス退治
妻「今日から,働けるか?」
夫「まあな.1日休んで,腸内の,にっくきウイルスを退治できたんかいなあと思うと…って俺なんかおかしいこと言うたか?」
妻「どんなウイルスよお!?(激しく笑う)」
夫「え? …胃腸炎らしいんやが」
妻「やなくて,あなたさっき,『肉球ウイルス』って言ったでしょ!」
夫「言わん言わん(苦笑).どんなんやねん」
妻「いやそれでな,顕微鏡で見たら,猫の肉球の形をしてるようなウイルスが,あなたの腸の中にあったんかと思てな…」
夫「付き合いきれんゎ」
*1:「〜しはる」は,京都弁の尊敬語です.私がときどきこの表現をとるのは,実父が滋賀出身なのが影響しています.ただし,父自身は…少なくとも子供の前では…敬語を使うことはありませんでした.それはさておき,京都弁の「〜しはる」は,「わざわざ〜する」というニュアンスがあります.和歌山弁だと「書きよんねん」になると思います.