わさっきhb

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大きな声を出すには

うまく,大きな声を出す方法を,自分の経験をもとに,少し考えてみました.
どこで使用するかというと,ゼミで,20〜30人くらいいるところで発表するだとか質問するだとかです.それと,就職活動のときにも役立てばいいのですが.
方法の前に,前提となる心がまえを.

  • 大きな声を出すことが,目的ではありません.聞き手に自分のメッセージが伝わることが目的であり,声量コントロールはその手段です.
  • 自分が発言するということは,時間を「ちょうだいする」ということです.心の中で感謝し,最善の方法をとりましょう.

といっても,これらの考え方を理解して行動したところで,すぐに大きな声,相手に響く声なんて,出せるわけではありません.ある程度は,話し聞く練習が必要です.なお,先生と一対一で話すことや,友達どうしの雑談,長電話,カラオケというのは,あまり効果が期待できません*1
私が普段からやっていて,有効かなと思っているのは,

  • 重要なことは「二言(ふたこと)目」以降に出すこと

です.言い換えると,重要なことを言う前に,小さな「一言目」を発することです.
一言目というのは,今から私が発言しますよというシグナルを伝えるのが,その場での主な目的となります*2
なのですが,ついでに,二言目をどんな声量とピッチで発すればいいかを,自分なりに測るのにも,一言目を使ってみましょう,というわけです.
具体例を.ゼミで私が質問するときは,手を挙げて「はいっ」か,皆の視線があれば,「では…」と言ってからにします.これらが一言目になります.「はいっ」が,部屋に対して響きすぎたら,質問の声を抑え気味にします.
学生の皆さんが,就職活動のどこで使うかですが,所属と名前を言ってくださいと言われたときに,「○○大学の××です」と一気に言うのではなく,「○○大学の」でひと息置いて,これを一言目とし,それから落ち着いて「××です」を言ってみるのは,どうでしょうか.
ゼミで司会をすることになれば…「それでは」が一言目,「準備ができましたら,発表を始めてください」が二言目でしょうか.質疑を促すとき,発表終了のアナウンスをするときも,同様にして一言目を切り出せますね?

*1:簡単に理由を書くと,長電話までは相手がいくらでも配慮してくれるから,カラオケはマイクとBGMに大きく依存するからです.

*2:学会での質疑だと,はじめに所属と名前を言います.これは自分の見聞きする限り,日本の学会限定の慣習ですし,そこが聞き取れなくて苦労することもしばしばですが,誰が言うかは重要ではなく,これから質問をしますよという程度にとらえれば,質問の内容に耳を傾けやすくなるというものです.なお,「誰が言ったか」が重要なのは,自分や共著者の発表で,質疑を記録しておきたいときですので,そういうときにどなたなのかを知るには,セッション終了後に名刺を持ってその人のところに行けばいいのです.