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ミスプリントが教育効果を劇的に向上させる?

プリンストン大学の研究員が、文字の読みづらさが学習効果や記憶力を改善することを証明したそうです。
(略)
書体を読みやすいものから読みづらいものに変えるだけで、教室での授業の効果が変わるとのこと。読むのに苦労した文章は忘れづらいというのは、確かにありそうな話です。

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読みづらいフォントで学習効果がアップ | スラド Linuxも.
手段は少し違うし,証明や論文というのではありませんが,最近,似た話を読みました.

ウィーナーの本のもう1つの特徴は,ミスプリントがたくさんあって,ある本には1ページに必ず2つか3つある.こういう本は学生のゼミにはたいへん都合がよい.こういうのを使いますと,あまり詳しく読んでこない学生はミスプリントを発見できません.「君はあまり考えないで来たな」ということがすぐわかります.ミスプリントというのはなかなか教育的なものです.
(遠山啓エッセンス〈7〉数学・文化・人間, pp.79-80.初出は「数学の未来像」(1970))

私自身も,大学に入学して最初のある専門科目で,『離散系の数学 (コンピュータサイエンス大学講座)』を教科書に指定され,まとまったページごとにミスプリントを探すという課題が与えられたのを,思い出します.
とはいえ,ブログのエントリや授業資料,論文を書く際には,意図的なミスや誤解を招く表現を入れないよう,努めるべきなのですけどね.