水曜日の出来事ですが,学生の修士論文原稿のabstractに赤を入れ,返却しました.
そのときに気をつけたことを,並べておきます.
- 最初の段落は入念に読んで赤を入れます.その次は,2番目以降の各段落の最初の文はしっかり読みます.すみませんが時間の都合で,あとは緩めです*1.
- 連続する文を読みながら,因果関係のSince,逆接のAlthough*2を使えないか,検討します.
- 関係詞は,whichとthatが基本中の基本です.ただ,where(先行詞を受けて「そこでは」の意味で)の使用も,検討に入れます.
- 不定詞の結果の用法(副詞的用法の一つ)や,付帯状況のwithを取り入れると,重文・複文にしなくても事実関係がすっきり書けることがあるので,読みながら,適用可能か考えます.
- 助動詞にも注意します.mayまたはmightを入れるほうが良さそうな箇所は,そう指摘します.
- 現在分詞と過去分詞を間違えないようにします.「提案手法」はproposing methodではなくproposed methodです.
- 初めて書いた文章に対する徹底的な赤入れは,ページがかなり汚くなります.返却時に,読み合わせが欠かせません.