「さて寝るまでに,何をせなあかんのやったかな…」
「と思たら,下がどたどたしてら.うえの子,風呂からあがったか…」
「ん? 階段を昇ってるぞ.まあ,来たら来たときやな」
「ぱぱぁ」
「お〜お前か,って待て待て,なんで全裸やねん!」
「ぱぱぁ」
「いやその前に,下に降りて,服を着なあかんぞ」
「もってきた」
「え…ほんまや.持ってきたんかいな」
「ぱぱ,きせて」
「あ〜わかったわかった.まずは,オムツか.寝るのにはまだ早いが*1,まあ,しとこか」
「次は,肌着で…」
「それから…あれ? ズボンがないぞ」
「どこ?」
「どこって,お前,持ってこなんだか?」
「どこぉ?」
「あーいや,泣くな泣くな.パパと一緒に,取りに行こか」
「いく!」
「えらい先走る子やなあ」
「あった!」
「ん? 廊下に,あった? あそうか,持って上がって,こっちに来るときに,落としたんやな,ズボンは」
「ぱぱぁ」
「あーはいはい,着せちゃるからな.パパの肩に,手ぇ乗せてな,って,ちょっと待て」
「…」
「お前,お気に入りの指輪,しとるやないか」
「かっこいいでしょ!」
「いやそこやのおて…お前,すっぱだかでも指輪だけして,この部屋に来たっちゅうこっちゃな!!」
先月の話
*1:野暮な解説:日中は基本的にパンツです.