「ん? テーブルの上に,自分の名前の入ったハンカチ?」
「あ,それね,お母さんが送ってくれたんよ」
「うちの親?」
「そやねん」
「何やそれ.使えってか」
「そうやと思うで」
「うーん,どういうこっちゃ…」
「たぶんね…」
「あ? 思い当たる節,あるんか」
「前にさ,お葬式行ったんやろ?」*1
「せやな」
「そのときにね,あなたがリュックからタオル出して,顔を拭いたりしたんとちゃうかな」
「ああ,その可能性はあるな」
「それ見てお母さんね,ハンカチ買うちゃらなと,思ったんとちゃうかな」
「うむぅ…あ,ところでな」
「どしたん」
「この色と柄なんやけど…お葬式で出して,ええと思うか?」
「ええやないの!」
*1:野暮な解説:自宅からだと場所が遠いこともあり,一人で行ったのでした.