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ミラドール? 室堂?〜じんもんこん2018で,IIIF関連発表を聴く

前の日曜日は日帰りで東京に行きました.東京大学地震研究所にて開催の,「じんもんこん2018」*1に出席し,B会場にて午前2セッション,午後1セッションの,IIIF関連発表を聴きました.今回,発表はしません.
研究室で,IIIFを取り入れた卒業研究をしている学生が1名,います.関西の開催なら,あるいはその学生が進学して卒業研究の内容の続きを実施するのなら,今回,聴講させてもよかったのですが,そのいずれでもなかったのでした.
いずれの発表も,充実していました.理由の一つは,査読付き会議であり,査読者からのコメントを得てカメラレディ原稿を作っていたからと言えます*2.また別の状況として,今回,IIIFのセッションが2つ設けられるとともに,セッション名にIIIFがないところでも関連発表があり,この分野(人文科学とコンピュータ)で適用事例が増えたことも,挙げておかないといけません.
さて「IIIF」とは何かですが,この語をGoogleで検索して最上位に出る,以下のページを読むことをおすすめします.その作者は,今回の「じんもんこん2018」で,いくつもの発表の共著者を務められたほか,B会場の最後の発表者でもありました.

「IIIF」は「トリプルアイエフ」と呼ばれます.情報処理に関わる方々でしたら,「IEEE」と書いて「アイイーイーイー」ではなく「アイトリプルイー」と呼ぶ(Eが3つでトリプルだ)のと同様と思えばいいはずです.ある方が質疑で「アイトリプルエフ」を2回,おっしゃっていたのが印象的でした.
この機会に,IIIF対応ビューアの「Mirador」について,この読み方を知っておこうと思いました.先述の卒研生が調査してくれていまして,ある時期まで「ミラダー」と言っていたのですが,夏休み明けあたりからは「ミラドール」に落ち着いています.
「じんもんこん2018」のいくつかの予稿にも,Miradorの語が入っていました.覚えている限りでは発表者の言い方は「ミラドール」でした.「ミ」と「ド」が高く,残りは低くなるイントネーションです.
と思いきや,午後のある回の発表者さんは「ミラドー」で統一されていました.「ラ」が高く,残りが低いのでした.
帰宅して少し調べました.「ミラドール」で検索すると,wikipedia:エル・ミラドールというのがヒットしました.「スペイン語で見晴し台」とのことです.ビューアの命名として思えば,なるほどです.
もう一つの「ミラドー」ですが,何回か口にしていると「ムロドー」になってしまいました.「ロ」が高く,残りが低いイントネーションなのは,同じです.そこで「室堂」を引いてみると,wikipedia:室堂が充実していまして,「室堂(むろどう)とは、修験者が宿泊したり祈祷を行ったりする堂であり、山岳信仰神奈備がある神体山では建立されることが多い」とあります.一般人には近寄りがたい雰囲気を覚えます.
それはそれとして,昨日,この分野の研究をしている卒研学生とミーティングをしました.予稿集を読んで文献整理を行い,IIIF関連発表のいくつか*3卒業論文で取り上げるよう,指示しました.


「じんもんこん2018」参加前後のツイートを:

*1:http://www.jinmoncom.jp/sympo2018/index.html

*2:学会発表でときどき見かける,「作りました!」で終わる発表がなかった,という見方もできます.

*3:全部は多すぎる,というのも,伝えました.