某年月日,市内の王将で昼食をとりました.自分と妻と,4人の子どもの計6人です.
名前を書いて少し待ち,トイレに行って戻ると,自分以外はテーブルについていました.テーブルの左右,背もたれ付きの固定の長いすは,大人2人が座るのを想定したサイズで,一方には奥から順にうえの子,ママ,あとの子が座っていました.すえの子,さきの子が座るもう一方に,もちょっと奥に行ってやと言って場所を確保し,座ることができました.
注文を済ませ,頼んだものが来るまで,少々落ち着きませんでした.そこで…
「さきの子よ,ちょっと狭いか?」
「うーん,言われてみれば」
「これから食べ物が来たらな,めいめい,箸持って手ぇ動かして,左右で,当たるかもしれんな」
「そやなあ」
「それでな,『ダークダックス座り』っちゅうのを,してみるか」
「?」
「まずダークダックスの説明から,せなあかんか…歌手やねん.男の歌い手の,グループな」
「それで?」
「その人らの画期的やったんが,立ち方やねん.横並びやなくてな,片方の足を前にして,斜めに立って,それで並ぶんや」
「へえ」
「それを,このちょっと狭い座席でもやってみるねん.すえの子もやで,ええか.右腕を,前に出してみ」
さきの子もすえの子も,素直にやってくれました.
「あんたら,シュッと右手を前に出して,3人合うてるやん.かいらしなあ!」
「ん? 合うたんか」
「こう?」
「あとの子も,やってみたんやな.せやけどお前,左腕を,前に出してるやないか.それやったら料理が来たとき,箸が皿まで届かんのとちゃうか?」
「あっそうだ.こう?」
「ま,せやな.そうそう,この『ダークダックス座り』は,一人でも利き手が反対の人がおったら,うまくいかへんのよなあ…」
この記事を書くために検索をして,顔から火が出る勢いでした.この姿勢は座って行うのではなく,「ダークダックス立ち」*1なのでした!