学内では,遠隔(オンライン)授業の実施にあたり,スライドと音声によるオンデマンド型コンテンツとして,「PowerPoint スライドショー」のppsx形式が活用されています.動画(mp4)に比べて,ファイルサイズを数分の1に減らすことができます.
この1週間,学内Moodleのリンクで,いくつかppsxファイルを開いてみたところ,視聴が開始できるようになるまでに時間を要し,PowerPointの停止・再起動をすることもたびたびでした.またスライドショーは全画面表示となり,その間,PCで作業ができません.
PowerPointの「閲覧表示」モードを使用することで,全画面でないスライドショーの再生が安定してできるようになったので,手順を書いておきます.
前提として,PowerPointについては,Office Onlineなどではなく,自分のPC上で実行できるアプリがインストールされているものとします.それから,対象のppsxファイルは,ダウンロードが可能である必要もあります.
はじめに,ppsxファイルをダウンロードします.
3つのブラウザ(Edge・Firefox・Chrome)で,リンクをクリックしたあとの,ダウンロードの方法を確認しました.Edgeでは,ブラウザ下段の表示で,「開く」ではなく「保存」のボタンを押します.
Firefoxの場合は,「ファイルを保存する」のほうを選択してから,「OK」のボタンを押します.
Chromeは,リンク先を開くことなく,ファイルを保存してくれました.
次に,ダウンロードしたファイルのことは忘れて,PowerPointを新たに起動します.
「新しいプレゼンテーション」などが選べるウィンドウになるまで,待ちます.
このPowerPointのウィンドウに,先ほどダウンロードしたppsxファイルを,ドラッグ&ドロップで投入します.少し待つと,表紙のスライドなどが表示されます(以下では塗りつぶしています).
上部に「編集を有効にする」や「編集する」といったボタンがありますが,押さなくてかまいません.
ここで着目するのは,PowerPointのウィンドウの下段です.
下段中央少し右の「ノート」から,3つ右のアイコンにマウスカーソルを近づけると,「閲覧表示」と出ます.これを押します.(上のメニューからだと,「表示」「閲覧表示」の順に押しても,同じ操作になります.)
これでスライドショーが始まります.
なお,再生中のウィンドウのサイズ変更は,トラブルのもとですので,変えたければスライドショーを始める前に行いましょう.
それと,全画面表示では,左右のキーで進めたり戻ったり,Sのキーで止めたり再開したり,できるのですが,この閲覧表示モードではうまく機能しないことがありました.
かわりにマウスのクリック(またはタップ,タッチ)で操作できます.閲覧表示中のPowerPointの右下は,次のようになっています(Officeのバージョンによりアイコンが異なります).
丸囲みの,左向き三角形・右向き三角形を押すと,スライドショーを戻ったり進めたりできます.その右隣(7つのアイコンの並びのうち中央)を押すと,スライドショーが止まります.