土曜日に,車内で.
「(運転しながら)3列目に,さきの子,乗ってんやな?」
「そうやけど」
「昨日ママから聞いたんやけど,パパ,お前らの運動会で綱引きに出なあかんの?」
「そうやで.がんばってや!」
「へいへい」
「2人,出なあかんねんて」
「んとアレかい,子ども1人につき家族から1人,双子やったら2人ってか?」
「そういうこと」
「へえ.ほなママやな」
「用紙,見てんけど…」
「エントリー用紙か」
「うちのんにも,あとの子ちゃんのんにも,パパの名前,書いてあった!」
「待て待て,それで先生,受け取ったんか? パパ,分裂せなあかんのか!?」
「そんなんできやんやん」
「でけへんから…2つのエントリーのうち1つは,当日変更やな.名前はママで,性別変更して…」
「せいべつへんこう!? そんなん,おもろいやん!!」
「(性別変更に反応しおったな…)綱引きっちゅうのは,男性か女性か,あと体重の重い軽いで,けっこう違ってくるもんやぞ」
「そうなんや!」
「んで,パパもママも出場するのはええけど,どんな対戦なん? クラス対抗か? 保護者バーサス先生で,綱引きするんか?」
「知らん」
「知っとけよ!」
「パパなに興奮してるん?」