わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

発表は一人10分

 某ゼミの世話人担当が回ってきました.
 講義室で,大学院のマスターコースの学生が発表するゼミです.教員が持ち回りで司会進行(計時も)を行います.
 今期の口頭発表は,一人あたり,プレゼン10分と質疑応答5分の計15分です.1コマにつき最大5名が発表します.ときには質疑込み15分を超過したり,発表者交代で時間を要したりするので,5名発表の回は1コマ分(90分)ちょうどとなります.
 なのですが,自分の担当の日は,発表者は5人より少ないのでした.そういうときは,質疑応答は長くなってもよいという慣例があり,教員も最初に,発表者数とともにそのことを口頭でアナウンスしています.
 最前列に座ってノートPCの時間経過を発表者に向け,聴きながらレジュメに書き込みをしていると,ここから本論だなというところで,プレゼン終了2分前のベルが鳴りました.
 成果・まとめ・今後の予定などを説明して,10分以内に終了できる見込みがありません.
 ここで,時間に余裕があるのだから,1~2分程度の超過はいいかなと考えてから,頭の中でいやいやいやと,考えが変わりました.
 質疑応答は盛り上がるのが,発表者や「場」にとってメリットとなります.
 それに対し,プレゼン(正味の発表)は,教育の一環として行うものなので,授業回の発表者の人数の増減によらず,共通に設定した時間の中で,背景・目的・実施内容そして成果をわかりやすく伝えることが,要求されます.
 また,外部からゲストを招いて行われるトークであれば,貴重な機会ということもあり,時間は柔軟に対応したほうがよいのですが,某ゼミは,今回,失敗しても,それを糧として,次回の発表に生かすことが,期待できます.
 といったことを踏まえて,10分経過のベルが鳴って,結果のグラフの説明をしている最中に,「10分経過ですので,まとめに入ってください」と伝えました.
 質疑応答の中で,スキップした内容を話してもらうことにもなりましたが,それはそれ,これはこれです.
 最後に,レジュメも話し方も,ブラッシュアップが可能とアドバイスして,発表者交代を指示しました.