前の木曜日の，夕食中の出来事です．
誰かが「ブルーロック」と言い，その直後から，あとの子にしては珍しい剣幕で，ママに迫ります．
状況を聞いて，わかったのは，この日，ママが本を買うちゃげると，あとの子に約束したけれど，その約束を果たしていない，ということです．
じゃあ今から車でひとっ走り，と言えればいいのですが，ビールを飲んでおりまして，パパもママも運転できません．アルコールが抜けるころには，店は閉まっていますし，ここまでの経緯をおじいちゃんに話して，お願いするわけにもいきません．
電車で和歌山駅まで行くかと提案してみると，さきの子・あとの子・すえの子が賛成してくれました．ママも（自分は家を出なくていいので）賛成しました．3人の子どもが，行きたがったものの，話し合いの結果，行くのは3人のうち，あとの子だけとなりました．パパもついて行きます．
出発前にPCで時刻表を見て，行きと帰りの発車時刻を確認しました．あとの子が検索してとせがむので，単行本の最新刊（巻数と書影）を把握しました．
和歌山駅に到着するまでの話は省略します．JRの地下の改札機を通って，少し回り込んでエレベーターに乗り，4階へ．書店のコミックコーナーでは，ブルーロックの単行本が面出しになっていました．
なのですが，最新刊の23巻は，見当たりません．講談社のコミックの，棚差しのところにもありません．何も買わず帰るわけにもいかなかったので，あとの子は，21巻と22巻を手に取りました．行き帰りの交通費と書籍代は，パパ持ちです．
和歌山駅の貴志川線ホームから，予定の帰りの電車（行きと同じ車両）に乗り込みました．あとの子は，空きを見つけて座りました．自分はその隣というのも恥ずかしく思いまして，反対側で，正対しないところを選びました．
互いに見える状況です．あとの子は，コミックの入った紙袋を，胸に抱えています．自分はリュックサックからスマートフォン，いや…
以前に購入して，あまり開いていない本を，取り出しました．
少し読んだくらいで，車両のドアが閉まりました．本をリュックにしまい，ぼんやり，窓の外を眺めました．
ということで，電車に乗ってから，降りる直前までは，他人のふりをしたのですが，降りてから家まではそうもいかず，横並びで歩いて，電車内で開封して読まなかった理由を尋ねました．
回答はシンプルで，家で読みたかったのでした．
