わさっきhb

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研究活動における指導教員との信頼関係とは

「卒業研究は年間活動となります.途中で中だるみや,一つのことがうまくいかなくて先へ進めないといったことも,起こり得ます.
 そういった障壁を,打破する,または回避するには,指導教員との信頼関係が重要となります.
 さて,『信頼関係』とはどのようなものでしょうか?
 ツーと言えばカーとなるような関係を,目指すってことですか? …違います.
 研究活動における『指導教員との信頼関係』は,このように考えてください.困ったことがあったら,先生に相談できること,これが『信頼関係がある』状態です.
 この意味での信頼関係が,ない状況では,課題を一人で抱え込むことになってしまいます.研究室に,あるいは大学に,足を運びにくくなるわけです.
 困ったときの伝え方は,基本的にメールでかまいません.ミーティング時,あるいはミーティングが終わってからこっそりと,言ってくれるのでもかまいません.
 相談内容と,日数・月数などを考慮して,どうするのがいいか,アドバイスしたいと思います.
 それはそれとしてですね…『信頼関係』という書き方を見て,『先生から見て,学生を信頼するという関係を期待するのか?』という疑問を持った人がいるかもしれません.
 しかし,教員が,どの学生は信頼に値するとか,逆に当てにできないとか,考えることはありません.
 研究活動として何か,やってもらうときには,その学生の適性,すなわち期限までに所定の成果を挙げてくれるかどうかが不可欠ですので,これまでの活動を踏まえて依頼したり,依頼対象を決めたりすることはあります.
 そのことと,各自の研究遂行は別です.卒業研究や修士研究においては,実施する学生の目線で考えてください.そして,『困ったときに先生に問い合わせできる』ことを,『信頼関係』と思ってくれてかまいません」

なにこれ

 昨日,研究室で年度初回のゼミを実施しました.
 学生に集まってもらい,こちらはPowerPointを使用して,今年度の研究班と研究課題の案,研究班決定の方法,研究室の概況や利用可能な機器・リソース,研究活動心得などを話しました.「研究班と研究課題の案」は,今年度の内容ではありますが,1年前の資料をいくらか使用しています.後ろのコンテンツは,昨年から大きく変えていません.
 なのですが今回,「卒業研究は年間活動」と題するスライドを新規作成しました.上で述べたとおり,卒業研究は「中だるみ」しやすいので,その対策を箇条書きにしました.その項目の一つが「指導教員と信頼関係を持っておく.」だったのでした.
 他の項目(と,学生に向けて何を話したか)については,別の記事にします.

*1:本ブログでこの表記をするのは初めてになるので,意味を記しておくと,「See also」です.直訳すると「以下も見てね」ですが,「関連情報」の方が分かりやすいようにも思います.