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卒論提出に1秒でも遅れると受理されない.ではどうすべきか

「はじめにも言いましたが,卒業研究は年間活動となります.
 週1回のミーティングで進捗を聞かせてもらい,前期・後期のゼミで発表をしてもらいますが,卒業研究という科目の合否に関わるものとして,自分の成果を発表するのは,例年2月の卒業論文発表会のみです.
 ちなみに大学院のマスターコースでは,『大ゼミ』が授業に組み込まれていて,講義室で,前期・後期に1回以上,発表をすることになります.準備もきちんと行います.
 卒業研究に話を戻して,『中だるみ』を避けるためには…
 『不確実性』を意識するようにしましょう.
 これまた卒業研究に限らず,研究というのは不確実性を伴うものです.期待していた成果が得られない,先行研究を調査していたら自分の内容が解決済みだった,といったことは,ままあるのです.
 それらへの対処方法は,その都度,考えることにして,本日は,『研究は不確実性を伴う』という言葉だけでも,覚えてください.その上で,これから,自分にとって未知の領域に踏み込み,開発・運用・評価,そして取りまとめを行えばいいのです.
 不確実性をコントロールしよう,征服しようと,思わないほうがいいでしょう.うまくいかないことが起こり得るの知っておくので,十分です.
 ここで一つ,思考実験をしてみましょう.例年,卒業論文の提出日時は,厳しく定められています.最近では見かけませんが,他の大学で,提出期限から数分遅れの提出が受け付けられず,卒業研究は不合格,そして留年となった,なんて報道があったものです.
 我々の学科,今ではメジャーですが,かつて紙媒体で事務室に提出していたときも,この日,この時刻と,決めていましたし,現在ではMoodleによるPDFファイルのアップロード提出となっており,これも,『課題の提出期限が到来しました』になったら,提出できないわけです.
 そのことを踏まえて,考えてみたいのは,『提出期限となる日時の,1秒前に提出をすればよいのか』です.
 …もちろん,まずいですね.とくにオンライン提出においては,自分のPCの操作では期限内だったとしても,通信や,サーバの処理に時間がかかって,タイムオーバーとなってしまうと,提出が認められないのです.
 次に考えるべきは,『では定められた提出期限よりも前の,いつに,提出をすれば,間違いなく認められるか』です.
 1秒前や数秒前では,認められないおそれがあります.1分前ならいいのでしょうか.何分前,と決めておくべきでしょうか.
 これについては,一人ひとりが考えるというよりは,これまでの提出の慣例をもとに,目安を言うことができます.夕方締切なら,昼一番に提出し,オンラインであっても,きちんと提出できたことを確認するのが,いいでしょう.
 それと別に,Moodle提出でも,大学を離れて学会でのオンラインアップロードでも,広く運用されているのですが,『提出期限までは差し替え可能』というルールになっていれば,当日の何時になんて考えずに,前の日に一度,提出しておけばいいのです.そして一晩寝て起きて,提出した内容を確認し,細部を詰め直して正式版を作って,差し替えればいいわけです.
 ともあれ卒論提出のルールは,要領が決まったらアナウンスされますので,それに従うことにしましょう.今回は,『いついつまでに提出しなければならない』を,『不確実性』と関連づけて,どのように行動すればよいのかを話してみた次第です」