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今年度の研究室独自の試みを振り返る(1)

卒業研究発表会は,先週木曜に無事終えました.
私にとっては,自分の研究室から初めての卒研生で,感無量です.
さて,この1年間の活動で,独自に新しく取り入れた試みがあります.今日と明日とで振り返ってみることにします.

1. 情報はSubversionで管理

ソースファイルも,サーバ作業メモも,データベースのダンプファイル*1も,もちろん論文やスライドのファイルも,Subversionの一つのリポジトリに格納し,学生にはユーザ名やグループ名に応じアクセスができるようにしました.
この日記には一応書けない特徴のおかげで,やりとりがスムーズにできたと思います.
皆がWindowsTortoiseSVNで,私とあと一人はLinuxからのsvnコマンドも使って,更新したりコミットしたりその他をしたりしました.
アプリケーション開発では,ブランチやタグのディレクトリを作ったものの,使うことがありませんでした.コミット時にコメントが皆無だったというのは,来年度の課題にしないといけません.

2. 夏休みと年末に中間報告

4年生には,8月上旬と12月下旬に,一人10分程度で発表してもらい,こちらは一つ二つ質問しました.
中間報告の意図は二つあり,一つは,節目でpptファイルを作っておき,卒業研究発表会に役立ててもらうこと.もう一つは,今年度の4年生4人のテーマはみなばらばらなので,それぞれの状況を知って,当研究室の研究活動の概形を知ってもらおうというところです.
この発表については厳しい指導はしませんでした.卒研発表会直前の指導が,学生には一番大変だったでしょう.

3. 文献メモ

これまで,卒論などの参考文献について,こちらでこれを読むようにと指示したり,学生が自発的に見つけたりしているものの,研究室の資産として蓄積するには不十分でした.
そこで,Wordファイルで「文献メモ」のフォーマットを定め,各人が,研究室内の卒論と修論から2つ,研究室外の論文などから1つについて書くよう指示しました.
ただしこれは夏休みこっきりになり,その後,秋に数件を書いてもらいましたが,その後はシステム構築や評価実験,卒論執筆に時間がとられ,継続して文献を調査し,その都度メモを作るというものにはなりませんでした.

4. 研究報告シート

就職活動の「エントリーシート」にヒントを得て,学会発表や修士論文卒業論文を作る際に,研究報告シートをExcelでフォーマット化しました.
ここには,タイトル,著者,執筆完了日,発表方法,分野,研究対象・素材,使用する手法,何をするか,研究の動機・着想または仮説,この研究で関係・影響する人々,評価方法,評価結果,特長,先行研究,残された課題を記載してもらいます.
原稿を「書き始める」段階でまず作ります.途中で1〜2度,加筆訂正を促し,提出したら執筆完了日の「(執筆中)」を取り除いてもらいました.
それと,使用する手法に当たっては,自分でコードを書いたものには「自作」をつけるようにしました.
来年度は,少なくとも,「タイトル」という名称は「題目」に変えておこうと思っています*2

*1:SQL文で保存ですね.

*2:名前で有名なのは,creat