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「データベース」と「DB」の使い分け

学生が作った文書に「DB」とあったので,「データベース」に書き換えさせました.
論文の題目(タイトル)の中に「DB」はふさわしくなく,「データベース」とすべきです.
では本文ではどうかというと,「データベース(DB)」と断ったあとなら,「DB」で問題ありません*1
「データベース」という言葉の前に,対象をつけて,「映画データベース」だとか「森林動態データベース」*2だとかいった表現をとることもあります.このとき,「DB」に置き換えていいかいけないかの判断方法は,上と同じです.
PowerPointの図では,断りなく「DB」と略記してかまいません.その代わり,話すときには「ディービー」*3ではなく「データベース」とします.
論文中の図になると,「データベース」か「DB」か,判断が分かれるところです.図の中で断りを入れるのはおそらく野暮で,一番文句が少なそうなのは,図では「DB」と書いてしまって,本文で,その図を参照するより前のどこかで,「データベース(DB)」と一言入れること,でしょうか.

*1:概要(内容梗概,アブストラクト)は,本文と独立した文書となります.原則「データベース」を使用し,何度も使用するなら概要の中で一度「データベース(DB)」と書いて以降は「DB」にするのもいいでしょう.英語のabstractでは,「database」で通します.

*2:ここに挙げた2例は,自分がそういうデータベースを持っているというわけではなくて,google:データベースの結果の中から,良さそうな名称のものを拾い上げたのでした.

*3:「デービー」と発音する人もいます.昔のカタカナ表記に「ディー」はなく「デー」だったからかもしれません.「ディー」が「イー」などと聞き間違えられるからかもしれません.そういえば某所で「KVS」と言ったあと,「Key-Value Store」を添えたものの,議事録は「KBS」になってしまっていたなあ….